「ホットケーキ繁盛店」に学ぶ、仕事の基本4原則 「差別化、経験価値」ビジネスの本質、学べます
基本戦略の3つ目は、ホットケーキの「イノベーション」を起こして、革新を生み出すことです。
「唯一無二」のホットケーキを生み出す
味や姿形で「ありふれていないホットケーキ」を目指すというのは、ある意味では「差別化の王道的な方法論」といえます。
めちゃめちゃおいしいホットケーキ、見たことがないほど美しいホットケーキというのは、それだけで十分に差別化され、「ありふれていない価値」になりえます。
しかし、なかには、これまでの延長線ではない「革命的なホットケーキ」も存在します。それが神保町にある「TAM TAM」のホットケーキです。
外側がこんがり焼けていて、一見すると焼きたてのパンみたいです。ナイフを入れると、ふわふわとしており、まるでカステラのよう。
バニラアイスとリコッタチーズを入れて焼いた味も、ほかの店では絶対に味わえないものです。まさに「唯一無二のホットケーキ」といえます。
TAM TAMのホットケーキは、石窯で焼いています。店主の田村信之さんはお店をリニューアルオープンする際に、石窯の導入を決めました。
当初はトーストなどを石窯で焼いて提供しようと考えていたのですが、ふと「石窯でホットケーキを焼いたらどうなるんだろう?」と思いつき、試したところ、今までにないようなホットケーキが焼き上がりました。
そこから試行錯誤しながら他のお店には絶対にない「唯一無二のホットケーキ」が誕生しました。田村さんの「遊び心」が、ホットケーキに「革新」を生み出したのです。
TAM TAMの店の前には、「ありふれていないホットケーキ」を求めていつも長い行列ができています。
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