香りや飾り付き、就寝用も登場! 市場拡大で進化する家庭用マスク


 花粉症対策やインフルエンザの感染予防だけでなく、防寒など日常でも用途が広がるマスク。全国マスク工業会によると、2008年度の生産量は前年度の19億枚を突破して過去最高を更新するのは確実だという。特に家庭用は前期比5割増の勢いで伸びており、メーカー各社は「高性能」「多機能」をうたった商品を続々と投入している。

業界首位のユニ・チャームは立体成型マスク「超立体」に注力。風邪用では細菌等の遮断性を維持しながら、息をしやすいようにマスク内部のフィルター素材を改良した。「長時間快適に付けられるように」と着用感も向上し、新たにピンク色の女性用も投入した。

ライバル各社も工夫を凝らす。ぬれたフィルターでノドの乾燥を防ぐ就寝用やハーブの香り付き、化粧崩れしにくいタイプなど機能の細分化が進む。中でも異彩を放つのが川本産業の「デコリマスク」。シールなどで飾り付けできるのが特徴で「マスク着用率の低い若い女性を対象にした」(川本産業)。

商品群拡大を受けてドラッグストアも売り場を広げている。昨年9月末から店頭展開を本格化したマツモトキヨシでは、「前期比6割増でマスクの売り上げが伸びている」。景気も気候も大寒を迎える中、マスク商戦は一層熱を帯びている。

(倉沢美左 =週刊東洋経済)

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