乗ったらわかる、横浜の「楽しいオープンバス」 「非日常」の目線だからこそ気づく街の魅力も

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もちろん屋根がないので見晴らしはすばらしい。京急では三浦半島の三崎口駅からも同様のオープントップバスを運行しているが、あちらはどちらかというと頭上にはなにもない開放感を楽しむものだ。

京急が三浦半島で運行するオープントップバスは開放感ある車窓が売りだ(編集部撮影)
横浜のオープントップバスからは道路の信号や標識を間近にみる「非日常」が体験できる(筆者撮影)

一方、横浜ではバスからの目線よりも高い建物が道路の両脇にひしめいている。だから両脇からビルが迫ってくるような迫力を体感できる。

道路上の案内板が手の届きそうなところにあるのもまた非日常。さらに視界を遮るものが少ないから、自分の座席とは反対側の風景も楽しめるというあたりも、オープントップバスならではの魅力というべきだろうか。

バスの運転手によれば、条件に恵まれればベイブリッジからスカイツリーに東京タワー、富士山、丹沢山地などを見ることもできるとか。狙い目は、空気の澄んだ午前11時発の便だそうだ。

いつもと違う眺め

今回の試乗ではあくまでも本番コースの一部をアレンジしたものであったが、それでも主要観光スポットを見下ろしたり見上げたりしながらあっという間の時間を過ごすことができた。

もちろんランドマークタワーに登ったり赤レンガ倉庫でのイベントを訪れたり山下公園を散策したりすれば、より深く楽しめるのであろうが、筆者のような横浜ベイエリアの観光スポットを訪れたことがない人間にとっては、ひとまとめにこうしたスポットを巡ってくれるのだからありがたい。

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