乗ったらわかる、横浜の「楽しいオープンバス」 「非日常」の目線だからこそ気づく街の魅力も

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今回の試乗は「パノラマコース」の一部をアレンジしたもの。出発に先立って横浜市役所で林文子市長らが列席するセレモニーが行われた。バスはここから横浜スタジアムの横を走ってみなとみらい方面を目指す。

横浜市役所で開催した運行開始記念式典の様子(筆者撮影)
関係者の試乗会でこのときだけ横浜スタジアムの側を走るオープントップバス(筆者撮影)

実際に乗ってみると、これが想像していた以上にオモシロイのである。このハマスタもそうだし、JR根岸線のガードをくぐるという本番のコースにはない体験をさせてもらうことができた。

何しろ視界は高さ約3.5mで頭上を覆い隠す屋根はない。JRのガードをくぐるときにはまさに頭の上スレスレにガードが迫るような迫力を感じ、ハマスタの横を通ればなんだか日本の四番・筒香嘉智選手をちょっと見下ろすような気分にもなれる。

横浜ランドマークタワーを見上げる大迫力はなかなかのものだし、風を切って走るベイブリッジも爽快感抜群だ。

バスガイドの「巧みな」話術

さらに走行中にはバスガイドさんが案内してくれるのだが、これがまた当意即妙なのである。

神奈川県庁の近くを通れば「この県庁舎は“キング”なんです」などと言うから「いくら県の行政機能の中心とはいえ、キング呼ばわりは言いすぎじゃ……」と思っていた。

ところが、試乗の終盤に「寄港した外国人たちがヨコハマの主要な建物をチェスの駒に見立てて呼んでいた」などという答え合わせが披露されて、キングの由来に納得させられる。巧みな伏線回収話術であった。

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