台湾に行ったら「ベジタリアン」料理が凄すぎた

ヴィーガンではない人も満足する台湾素食

台湾といえば、市場の屋台だが、そこでも素食があふれている。看板にある卍(写真右上)は素食を意味している(筆者撮影)

台湾に出かける人の楽しみの多くはグルメだろう。もちろん中華料理が人気だが、夜市の屋台などで食べる魯肉飯(ルーローファン・豚肉煮込みかけご飯)や小籠包(ショーロンポー)、牛肉麺(ニョウローメン)など肉料理が多彩だ。

台湾素食が人気になっている

最近、台湾素食(そしょく・スーシーと読む)が注目されていることをご存じだろうか? 

中国語の素食とは菜食(ベジタリアン食)やヴィーガン(VEGAN)食に近いものを意味する。

日本ではまだヴィーガンという言葉を知らない人も多いだろう。ベジタリアンが穀物や野菜を中心に食べる人という意味で使われているのに対して、ヴィーガンは動物愛護の観点などから徹底的に動物性食品を口にしない人(食生活以外でも毛皮のコートや革製品なども身につけない人)のことを指す。

台北の回転素寿司店の赤身とトロのにぎり。もちろん魚を使っていない(筆者撮影)

ヴィーガンの人は牛乳や卵も口にしない。味噌汁もカツオだしは不可だ。昆布やシイタケなど、植物性のだしのみを口にする。

なぜ、牛乳や卵も口にしないのかといえば、それらが肉食と同様に家畜に苦痛を強いているとの考えだ。例えば卵。卵を産ませる採卵鶏を孵化させたら当然、半分はオスのヒヨコが生まれる。オスは卵を産まないから不良品であり、生まれてすぐにシュレッダーなどで殺処分されている。

ではメスのヒヨコはどうか。日本ではケージ(網のカゴ)飼いが主流で、狭いケージの中で一生を過ごし、卵を産まなくなったら廃鶏と呼ばれ、ゴミのように殺処分される。

日ごろ日本ではあまり、ベジタリアンを見かけないし、ましてやヴィーガンの存在すら知らない人も多いだろう。健康や食材になる動物たちのことを考えて肉や魚、それに加えて卵や牛乳まで口にしないのは相当不自由を強いられるし、栄養面での不安もあると考えている人がほとんだと思われる。

回転素寿司店のイカの握り。原材料はこんにゃくなどで作られている(筆者撮影)

しかし、台湾では粗食ならぬ素食、すなわちベジタリアン食やヴィーガン食の人でも楽しめる食材が豊富で、食材もレストランもあちこちで見かける。まったく粗食ではないのだ。台北の素食事情についてみてみよう。

まずは、回転素寿司。

台湾でも日本料理は人気で、回転寿司もたくさんある。そうした中で肉・魚をいっさい使わない回転素寿司も人気だ。

日本ではおしんこ巻きなどはあるが、ここではマグロ、トロ、サーモン、イカなどもすべてこんにゃくなどで作った寿司だ。

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