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キャリア・教育 #「非会社員」の知られざる稼ぎ方

33歳、極めて独創的な「文様」で稼ぐ男の生き方 意味を重ねた物語がつながって広がっていく

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  • 村田 らむ ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター
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エスカレーター式に高校に進学した。

イジメこそなくなったものの、あまり状況は変わらなかった。

そんな高校1年のある日、1人の教師に話しかけられた。

「お前は今までどんな生き方をしてきたんだ? このままでは、ろくでもない人間になるぞ。将来の夢はあるのか?」

と聞かれた。アプスーさんは、「音楽を仕事にしたいです」と答えた。すると、

「そんな夢は諦めろ。もっと堅実に生きろ。音楽関係につきたいなら、音楽のCDのプレス工場で働くとかにしたほうがいい。

それより家族を持つことを夢にしたほうがいいぞ。先生も昔は悪いことしたけど、結婚して子どもができて幸せだ。家族はいいもんだぞ。今の夢を追ったらお前はダメになる」

とうとうと説得された。

「ズレたことを言ってるな、とは思ったんですけど、悪意があるわけではないんですよ。その場はそうですねーと相槌を打っておきました」

その説得から数週間後、アプスーさんはその教師が妻ではない女性といる現場を目撃してしまった。

「あんなにも家族のすばらしさを伝えてた先生が浮気ですか?って驚きました。同時に『人間って面白い!』って思いました。

こんなことしてる場合じゃないぞ!!って感じて学校を辞めました」

学校を辞めた後は、チベットの大学に行って曼荼羅を勉強したいと思ったが、当時は日本との国交が不安定であるため難しかった。

四国巡礼の旅でだんだん人生が見えてきた

ならば、四国でお遍路さんをしようと思った。

「アルバイトでお金を14万~15万円貯めて、四国に行きました。四国八十八ヶ所霊場と四国三十六不動霊場のどちらも回ることにしました」

四国巡礼をはじめたのは9月だった。四国は暖かい地域だと思いこんでいたのだがそんなことはなく、夜はとても寒かった。慌てて、ダウンと寝袋を買った。

それ以外にも予想していなかった出費がかさみ、すぐにお金はなくなってしまった。

「しかたなく托鉢をしながら回りました。まだ16歳くらいでしたから、地元の人も心配して声をかけてくれました。

この旅の思い出だけでもずっと話していられますね。ガケから落ちたりもしましたし(笑)。でも楽しかったです。四国巡礼の旅をしながら、だんだん人生が見えてくるのを感じました」

旅を終えた頃にはもう12月だった。

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【大坂には帰らずそのまま屋久島へ】

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