「レトルトカレーが超絶うまくなった」は本当か 種類が多様化、名店カレーも続々登場

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同シリーズの中でも、カレーマニアの間で話題になったのが、大阪の人気店、コロンビアエイト監修の「大阪スパイスキーマカレー」という商品である。カルダモンなどのスパイスの香りが驚くほど際立っていて、カレーは出汁や苦味も利いた繊細な味。レトルトカレーでここまで本格的な味わいのスパイスカレーが食べられるのか!と、筆者も文字通り舌を巻いた。

2019年はエポックメイキングな年に

本格志向や多様化志向といったニーズを反映し、今や百花繚乱とばかりに各メーカーから名店系のレトルトカレーが発売されている。主だったところをざっと以下に挙げてみた(カッコ内は監修した店の名前)。

エスビー食品「噂の名店」シリーズ(プティフ・ア・ラ・カンパーニュ、マンダラ、珊瑚礁、白銀亭、コロンビアエイト、エリックサウス)、神田カレーグランプリ」シリーズ(ボンディ、マンダラ、日乃屋カレー、100時間カレーB&R、お茶の水大勝軒)
ハウス食品「選ばれし人気店」シリーズ(旧ヤム邸、印度料理シタール、アルペンジロー、魯珈)
エム・シーシー食品「名店」シリーズ(エチオピア、トプカ、インドカレーカーマ、ゲイロード、ガヴィアルなど)
36チャンバーズ・オブ・スパイス(馬来風光美食、ネゴンボ33、パンニャ、ピワンなど)

 

【2019年4月15日17時45分追記】初出時、レトルトカレーを監修している店舗に誤りがありましたので、表現を一部見直し、表記のように修正しました。

とりわけ2019年はすでに魯珈、ピワンという大行列店や、エリックサウス、ネゴンボ33、パンニャなどの屈指の人気店が監修した商品や、吉田カレーによる自社製造品などが続々登場しており、カレー好きの間で話題となっている。上記以外でも、無印良品の本格レトルトシリーズや、新宿中村屋が手がける本格インドカレーシリーズなど、ハイレベルなレトルトカレーは他にもいろいろある。

好きなときに、家にいながらにして、お店に行ったかのような満足感が得られる。つくづくいい時代になったなと感じる。ぜひ、これまでの観念を覆す、新たなレトルト体験を味わってみては。もしかするとそれが逆に、街のカレー名店巡りや、本格的なスパイスカレー作りといった“別世界”の入り口になるかもしれない。

田嶋 章博 ライター、編集者

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たじま あきひろ / Akihiro Tajima

取材ライターとしてビジネス系記事やオウンドメディアの記事を、カレーライターとしてカレー関連記事を執筆。ポートフォリオサイトはこちら。ツイッターアカウントは「@tajimacho」

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