世界が熱狂する「こんまり」夫婦の意外な私生活 最強のビジネスパートナーは「夫」だった

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現在、この「こんまり流片づけコンサルタント」は世界30カ国で300人以上生まれ、実施した片づけレッスンは約1万2000回、クライアントは4100人を超えている。

また、日本で最近始まったオンラインサロン「こんまりサロン」も、卓巳さんは今後は世界展開を考えており、こんまりメソッドを世界に広げる動きは着々と進んでいるという。

2人の話を聞いていると、まさに麻理恵さんが才能のあるクリエーターで、卓巳さんが敏腕プロデューサー。お互いの強みや才能を認め合い、尊敬と信頼でつながっているのだ。

夫婦円満の秘訣は、大量のコミュニケーション

また夫婦円満の秘訣を聞いてみると、2つポイントを教えてくれた。

1つは、お互いをいい状態にしておくこと。

「身の回りを片づけて、心地のいい環境を作ること。そして日常のささいなことから、自分のときめきに従って選択をすること。自分の選択に責任を持つほど、相手にイライラすることは減ると思います」(麻理恵さん)

そのためには「自分がどういう状態だと心地よいか」を知っておくことが大切。その方法として最適なのが、片づけ。一つひとつ物と向き合い、ときめくモノを残し、ときめかないモノを手放すことで、自分の価値観が見えてくるという。

そして、もう1つの夫婦円満の秘訣は、夫婦で大量にコミュニケーションをとること。

「私たちは『2人でどういうふうに生きていきたいか』という話をよくしているんです。私は忙しいと小さなことにクヨクヨしてしまいがちなのですが、夫婦間でつねに長期的なビジョンを共有しているので、卓巳さんが『この仕事は、こういう未来を創ることにつながっているんだよ』といつもビジョンに戻してくれる。もっと大きい目標を思い出させてくれるんです」(麻理恵さん)

「長期的なビジョンだけでなく、お互い今どういう状態かもシェアし合っています。違和感を残さないというのはとくに意識していて、ちょっとでも違うなとか、いい状態ではないなと思ったら、それをスルーしないで伝えるようにしていますし、もし相手に元気がなかったら『何かできることはある?』と声をかけるようにしています。

なぜなら、時間が経てば経つほど、こじれて問題解決が難しくなるから。できるだけ早く解決に向かえるようにしていますね」(卓巳さん)

また相手にやってほしいことを、きちんと言葉にすることも大切だと卓巳さんは言う。

「麻理恵さんは、『お花を買ってきてほしいな』とか、『洗い物を今日はお願い』とか、自分の希望をちゃんと言葉にしてくれるんです。それを満たしてあげれば彼女が心地よくなるってわかるので、僕も助かるんですよ」(卓巳さん)

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