世界が熱狂する「こんまり」夫婦の意外な私生活

最強のビジネスパートナーは「夫」だった

一方で卓巳さんも、学生時代から合同会社を経営していた。名刺交換をしたときの印象を麻理恵さんに伺うと、こんな答えが返ってきた。

「卓巳さんも当時、自分でビジネスをしていたので、その名刺をくれたのですが、名刺よりも印象的だったのが、彼の胸ポケットに付いていた『夢』と書かれたピンバッチ。本田宗一郎さんが書いた文字のピンバッチらしいのですが、アツい人だなと思いました(笑)」

卒業後は、麻理恵さんは人材紹介会社の営業職に就き、卓巳さんは人材育成のコンサルタント会社に入社。2人は、年に1度連絡を取るか取らないかという距離感の友人関係が長く続いたが、その間にこんな出来事もあったという。

「麻理恵さんから夜にいきなり電話がかかってきて、『どうしても営業のタイトルがとりたい! そのために今月あと〇件契約を取る必要があるので、クライアントを紹介してほしい』と連絡があったんです。

そこで、僕のお客さんはほぼ社長さんだったので、彼女にもアポに同席してもらって一緒に営業に行ったこともありました。そうしたら、彼女はすごくデキる営業マンだったんです。15分ぐらい社長さんとニコニコ話したかと思ったら、その場で契約書を書いてもらって、爽やかに帰っていきました。そのときに、『見た目はこんななのに、実はバリバリなんだ!』って思いました(笑)」と卓巳さんは当時を振り返り笑った。

ビジネスパートナーだった2人が結婚

そんな2人の距離が縮まったのは、麻理恵さんが初の著書『人生がときめく片づけの魔法』を出版し、全国で講演をしていた時期だった。

「私が大阪で講演をしたときに、大阪転勤になった卓巳さんと久々に再会して。それ以来、仕事の相談をするようになっていったんです」(麻理恵さん)

「その頃、彼女は本が売れて、テレビにもたくさん出て全国講演もしていたのに、たった3人のスタッフで現場を回していたんです。僕は本業がコンサルタントで、クライアントの事業づくりもやっていたので、『もっとこうしたほうがいいんじゃない?』と仕事のアドバイスをするようになっていったんですよね」(卓巳さん)

以来、一緒に仕事をするようになり、相手への信頼や尊敬が募っていった。そして、6年の友人期間を経てお付き合いすることになり、その1年後の2014年には、めでたく結婚することになった。お互い29歳のときだった。

次ページ麻理恵さんの本が世界各国でベストセラーに
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