世界が熱狂する「こんまり」夫婦の意外な私生活 最強のビジネスパートナーは「夫」だった
自分の希望を伝えずに「なんでやってくれないの? なんで察してくれないの?」と心の中でモヤモヤしがちな人も多いのではないだろうか。でもそれがたまっていくと、いつか爆発してしまう。だからイライラする前に、自分の希望をニュートラルに伝えることが大切なのだ。
「卓巳さんも、ハッキリ自分の意見を言ってくれるからありがたいですね。私が『〇〇してほしい』と希望を伝えて、もしできないときは『今日は難しい』とちゃんと答えてくれますし。そう言ってもらえれば、私のほうでも、ほかの方法を考えればいいので、2人ともストレスがたまらないんですよね」(麻理恵さん)
お互いに我慢しないし、無理はしない。それが仕事でもプライベートでも、2人がうまくいっている理由なのかもしれない。
実は夫婦の危機もあった?
しかし、そんな2人にも夫婦関係がギクシャクしてしまった時期があった。
「僕のほうが、とてつもない失敗をやらかしてしまったんです」と卓巳さんは当時を振り返った。
それは、アメリカ『TIME』誌で「世界で最も影響力のある100人」に選ばれ、世界中から仕事の依頼が殺到した時期だった。卓巳さんとしては、麻理恵さんの価値を最大化できたらという思いで、できる限り仕事の依頼を引き受けていたのだが、それがあまりにも多くなりすぎて、麻理恵さんにとって心地いい状態ではなくなってしまったのだ。
さらに、ちょうど1人目の妊娠の時期と重なったこともあり、麻理恵さんは心身ともに疲弊していった。
「あの頃の彼女は、毎晩仕事が終わって夜になると、『もう死にたい』というような状態になってしまって……。そのときに、『自分はなんでこの仕事をしているんだろう?』と働き方を考えさせられました。
彼女は価値あるタレントでもあるけれど、その前に僕の大切な奥さんでもある。『彼女がつらい思いをして、世の中を幸せにしても、僕たちはなんにも幸せじゃない。だったら、もうこんなことはやめよう!』と思いました。そこからは、仕事の仕方をガラッと変えて、彼女がときめく状態を最優先することにしました」(卓巳さん)
その一件を機に、お互いが心地よく、ときめくような状況になるように、気遣い合うようになったという。
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