世界が熱狂する「こんまり」夫婦の意外な私生活 最強のビジネスパートナーは「夫」だった

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「例えば私が本の執筆をするときは、卓巳さんがお夜食を作ってくれたり、その期間中は子どもの面倒もすべて引き受けてくれるので助かっています。逆に、彼の仕事が忙しい時期にクローゼットや書斎がぐちゃぐちゃになってしまったときは、ビシッと収納を整え直して私なりに応援します(笑)」(麻理恵さん)

「お互いの幸せがあって、はじめて仕事がある。今思えば、急ぐ必要は何もなかったんですよね。当時のことを思うと、本当に申し訳ないですし、それでもなお一緒にやってくれている麻理恵さんには感謝しかないですね」(卓巳さん)

「片づけ」という文化を残したい

最後に、2人に今後の夢を聞いてみた。

「お片づけをすると、その人の人生がいい方向に変わる、そんな人が増えたら世界平和につながる。そう心から信じているので、この文化がもっと世界に広がったらいいなと思っています」(麻理恵さん)

「今後は科学的な検証もして、基礎教育にも取り入れていって、誰もが当たり前に片づけができる状態にしていきたい。実は3歳と2歳の娘がいるのですが、子どもたちが生きていく未来をよりよい世界にするためにも、この『片づけ』という文化を、僕たちが亡くなった後も残るものにしていきたいですね」(卓巳さん)

2人のこれまでのヒストリーには、ビジネスや夫婦円満のヒントがたくさん詰まっていた。

まずは理想の未来を思い描き、そのビジョンを共有していること。そして、お互いの強みや才能をリスペクトしながら、そのビジョンの実現に向けて一丸となること。さらに、自分たちが心地よく、ときめくような状態でいられるよう、日々努力していること。

そういったことを2人で一つひとつ着実に、行動に移しているからこそ、麻理恵さんと卓巳さん夫婦は、世界で次々と夢をかなえているのだろう。

鮫川 佳那子 イギリス在住ライター/インタビュアー

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さめかわ かなこ / Kanako Samekawa

青山学院大学卒業後、サイバーエージェントに入社し、ウェブメディアの運営や広告制作に携わる。2015年より夫の海外転勤でニューヨークへ渡り、世界で活躍する日本人のインタビュー記事やコラム、書籍を執筆。現在はイギリスでライターをしながら、「こんまり」こと近藤麻理恵さんのオンラインサロン運営や、ラジオのインタビュアーとしても活躍。鮫川佳那子のSNSやホームページはこちら

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