「気にし過ぎ」アラサー女子に志茂田景樹が助言 ツイッター相談を通じて彼女たちに思うこと
マニュアル本はその通りにやるものではなくて、「こういう原則ややり方があるんだな」っていう、基礎知識みたいな感じで念頭に入れておくもの。その上で、「自分の子育ての場合はどうしようか」っていう考え方ができるといいですね。
孤独を感じる理由は、「友達がいない」からじゃない
あと、僕に相談をくれる20~30代の女性は、常に友達を欲しがっているような気がします。ただ、話を聞いてみると、もうすでに友達はいるんですよ。これは満たされぬ何かの反映なんでしょうけど、要するに、友達に対して求めることが多いんですね。
友達関係は、対等なものです。損得勘定じゃなくて、持ちつ持たれつが最善。そうやって終世の友になっていく。
でも今の20~30代の人は、「友達は何かをしてくれる人」っていう意識が、きっと強いんじゃないでしょうか。「自分に何かを与えてくれる友達が欲しい」ようです。そういう意識を持っていることに、自分で気付いていない人も多いですよ。
それに、寂しさもあるんだと思います。
友達がいっぱいいる人気者がネットにはいて、良い話ばかりをしている。自分もそうなりたいと思ってTwitterやブログなんかをやるんでしょうけど、何か発信すると良い反応だけじゃなくて悪い反応がくることもありますね。
孤独を癒したくてネットの世界に入ったのに、安全圏から物を言ってくる他人のマイナスな言葉が、心にグサリと突き刺さる。リアル社会の中での孤独とはまた違う孤独感を、ネットの世界で味わうことになります。だから、しっかりネットとリアルの世界の線引きをしておかないといけないと思うんです。
ただ、ネットの世界に依存している人ほど、自分の満たされない心を、ネットの中で満たそうとするんですよね。本来なら傷つかなくてもいいことに傷ついて、でもネットはやめられない。依存症に近いですよ。
友達もネットの中で求めようとするでしょう? もちろんネットの中でも求められないことはないけども、リアル世界の体のぬくもりとか、肉声とか、触れ合った感触も含めて、そういうことができる友達こそが、これまでの人類にとっての友達です。
寂しいと感じる理由は、友達がいないことではなくて、リアル社会でもネット社会でも、自分の心が安住する場がないっていうのが本当のところじゃないのかな。