東京駅で行列する「ロールケーキ店」の正体

駅やサービスエリアで「手土産」として人気

「花のババロア」は食用の花を用いたフォトジェニックなババロアの専門店だ。

ホワイトデーなどや記念日に、女性へのプレゼントによく購入されるという。ドーナツ型の直径15cmの「ブーケ=花束」から、70mmの「フルール=花」、35mmの「ペタル=花びら」の3サイズがラインナップ。ホールサイズのババロアもゴージャスだが、ミニサイズもかわいらしい。食べやすく、値段的にも気軽に贈ることができそうだ。ほかでは入手が難しい、付加価値の高いスイーツとあって、母の日などのイベント日には大きいサイズの「ブーケ」が日に200台以上出るほどの人気だそう。

フォトジェニックな花のババロア。「ブーケ」(税別2600~3200円)のほか、サイズの異なる「ペタル」(1800~2000円)、「フルール」(380~400円)などもラインナップ。また季節ごとに限定品も発売される(写真:アリンコ)

大手チェーンとは逆の発想で独自性を発揮

このように、同社では店舗ごと、地域ごとにカラーを出していくという、大手チェーンとは逆の発想で独自性を発揮しているようだ。スイーツの事業会社のほか、レストラン&カフェを運営する会社などが全17社あり、グループを形成している。立地、ブランドも店舗ごとに異なるため、社内でのコミュニケーションはITツールを使って緊密に行い、店舗横断で意見のやりとりをしているという。

「ある店舗で開発したメニューの画像でアップして、ほかの店舗もそのアイデアを取り入れたりということはよくあります」(福地氏)

社員や個店発信の企業風土だからこそ、風通しがよく、自由な発想やよい流れを生みやすいのだろう。なお同社は飲食店のほかにも披露宴・パーティの企画なども手掛けており、年間のグループ売り上げは111億8500万円(2018年7月期)。2014年の売り上げに比較し2倍近くまで成長してきている。地域の小ぢんまりとしたスイーツ屋さんは仮の姿。実は勢いのよい急成長企業だったのだ。

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