相鉄「都心直通」2つの新型車両はここまで違う

同じ「ネイビーブルー」でもまったく別物

4月20日から営業運転を開始する相鉄の新型車両12000系(右)と、2018年に登場した20000系(筆者撮影)

3月28日、相模鉄道(以下相鉄)の新型車両12000系の報道公開と試乗会が開催された。12000系は2019年11月30日に開業する相鉄新横浜線を経由して、羽沢横浜国大駅からJR東日本への乗り入れに対応した車両で、4月20日から相鉄線内で営業運転を開始する予定となっている。

相鉄新横浜線は2022年度下期には新横浜駅まで延伸すると同時に、東急新横浜線を経て日吉駅より東急東横線・目黒線に乗り入れる計画だが、こちらには12000系ではなく20000系を導入することになっており、すでに先行車が2018年から営業運転を行っている。

つまり相鉄は同時期に12000系と20000系の2形式を導入するわけだ。なぜわざわざ2形式に分けたのか? その理由と両形式の違いについて解説したい。

乗り入れ先に合わせた「顔」

まずは見た目から。車体カラーは相鉄のブランドアッププロジェクトで採用された「YOKOHAMA NAVYBLUE(ヨコハマネイビーブルー)」で統一され、正面はどちらもグリル状のアクセントを配したデザインだが、すでにここにも違いが見られる。

正面デザインの比較。12000系(左)は非貫通構造で前面窓が大きく、車体の下部が絞られてカーブしている。一方、20000系(右)の前面には非常口があるのが特徴。車体に絞り込みがなく裾までストレートだ(筆者撮影)

まず決定的なのは、12000系は非貫通構造なのに対して20000系は前面に非常口を備えているということだ。前面非常口の有無は、乗り入れ先の規格に合わせたもの。12000系の乗り入れ先は現時点では新宿方面とだけ公表されているが、12000系の走行が予想されている路線では前面非常口の設置を義務づけられていない。

一方、20000系が乗り入れる東急東横線は渋谷から東京メトロ副都心線に、東急目黒線は目黒から東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線に乗り入れている。地下鉄を走行する車両は前面に非常口を備える必要があるため、20000系も地下鉄直通を想定して非常口を設置した。非常口の有無以外にもライトケースの形状やライトの数、グリル状のアクセントの形状も異なる。これは12000系のデザイン時に20000系とはアプローチを変え、能面の獅子口をモチーフとしたからとのことだ。

車体の幅もそれぞれの乗り入れ先の規格に合わせているため両形式で異なり、20000系は東急線や地下鉄の規格に合わせた2770mm(最大幅2787mm)となっている。

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