お金持ちが「ジップロック」を財布に使う理由

長財布にお守りまで詰める日本人は時代遅れ

シンガポールの富裕層はホームパーティーをよく開きますが、その場合は、主催者(富裕層を自宅に招待する富裕層)が食事など一切合切を準備します。日本では、パーティーなどの終了後に幹事が参加者からお金を集めて回る光景がよく見られますが、そのような「現金で割り勘にする」場面はシンガポールの富裕層の間ではありえません。

これはシンガポールに限った話ではないでしょう。各国で暮らす「世界的な富裕層」と呼ばれるお金持ちは、「財布」というアイテムに対して、全く関心がないといっていいと思います。

実際、私が会ったお金持ちには、他人からもらった粗末な財布を使い続けている人もいれば、何と「ジップロック」を財布代わりに使っている人も少なくありません。ただし、写真のようにジップロックに現金は入れません。カードだけを入れて持ち歩くのです。ジップロック派のお金持ちは、日本人にもいました。

かく言う私自身も、出産したときにジップロックを「貴重品入れ」に使っていました。母子手帳をはじめ、出産前後に必要なものだけを入れ、持ち歩いていたのです。そのとき、ジップロック派のお金持ちの気持ちがわかりました。パッと見て何が入っているのか、一目瞭然!「余計な脳内メモリを削られないので、財布なんかよりいいわ」と納得しました。

ブランド品の高価な財布を膨らませている日本女性

では、今の日本人の財布事情はどうでしょうか。

私は、女性誌で「お財布診断」の連載をしていますが、20代、30代の日本の女性たちがブランド品の高価な財布を使っています。しかも、財布には現金やクレジットカードのほか、スーパーやドラッグストアのカード、写真、お守り、おみくじ、大切にしている小物……などなど、あれやこれやと詰め込んでいるせいで、結構なボリュームに膨らんでいます。

これは男性も然り。割引券や飲食店のレシートまで、財布に大事にしまっている人が少なくありません。財布に大切な物を集中保存すると、なくした場合は大変!「盗難に遭って、身動きが取れなくなった」という話もよく聞きます。財布にはカードだけ入れておけば、そんな事態にはならないでしょう。カードの利用はすぐストップできますし、不正利用されても一定期間内に連絡すれば補償される場合が多いです。

シンガポールでは、富裕層ばかりでなく、女性も男性も働いている人は財布をあまり持ち歩きません。カフェでの会計も携帯アプリで決済をしている人や携帯ケースに入れているカードで決済している人が目立ちます。国際ブランドのクレジットカードや、デビットカードの付いたキャッシュカードを1枚持ち歩けば、マレーシアやオーストラリアなど周辺国に行っても決済できます。

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