女子の「盛り」文化は30年でこう変遷してきた 「アムラー」の誕生から「オルチャン」の時代へ

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ただ、トータル盛りの写真は自撮りができないのが難点。今後はうまく“自撮りで他撮り”をする技術が大いに待たれているという。

ここまで平成の女子文化を彩った“盛り”を振り返ってきた。異性へのモテを意識したものもなかにはあるが、基本的には女子による、女子のための盛り。「モテるためにすることではなく女子同士のコミュニケーションのためにあるもの」と久保さんは言い切る。

「盛りは、そのコミュニティーのメンバーであることを証す暗号。どんどん更新される暗号がわかってこそ仲間なんです」

平成女子の盛り文化の根底にあったのは、自分の好きなものを大切にできる仲間づくりなのかもしれない。

盛り文化の変遷をたどる!

■バブルの名残(平成元年〜5年)

メイク=太眉、赤やローズピンクの口紅/ヘア=ワンレンロング、前髪カール、とさかヘア&すだれ前髪、ソバージュ/好きな物=お立ち台、扇子

■アムラー(平成6年〜10年)

メイク=細眉、日焼け肌、ベージュ系リップ/ヘア=茶髪、シャギーカット、ロングヘア/憧れの人=安室奈美恵/好きな物=厚底/口ぐせ=チョベリバ

■ギャル(平成11年〜15年)

メイク=ガングロ、囲みアイライン/ヘア=ブリーチ、メッシュ、エクステ 好きな場所=日サロ/好きな人=あゆ、センターGUY/好きなブランド=ココルル

■エビちゃんOL(平成16年〜20年)

メイク=ナチュラル盛り、つけまつげ、リップグロス/ヘア=ヘアアイロン、巻き髪/尊敬する人=蛯原友里/好きな服=モテ服全般/嫌いな言葉=KY

■アゲ嬢(平成17年〜24年)

メイク=まつエク、カラコン/ヘア=盛り髪、ティアラ/好きな物=シャンパンタワー/好きな言葉=「同伴しよう」/生まれ変わるなら=愛沢えみり

■森ガール(平成21年〜25年)

メイク=血色メイク、涙袋、おフェロメイク/ヘア=ふんわりゆる巻き、内巻きエアリー/お手本=蒼井優/好きな言葉=「森に住んでいそうだね」

■オルチャンメイク(平成28年〜)

メイク=赤リップ、ナチュラル眉/ヘア=シースルーバング/好きなもの=インスタの「いいね!」、映え/憧れシチュエーション=壁ドン、あごクイ

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