山口真帆さん暴行事件の騒動に映るAKBの凋落 メディアが手のひらを返しているのはなぜか

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テレビ局にも「お前、どっちの人間なんだよ?」と言いたくなるような運営にべったりの人間が出てくる。

ただ、スポーツ紙もテレビ局も全員が「人気絶頂スターの事務所、およびその担当スタッフ」を快く思っているわけではない。

「いつまでも 続くと思うな AKB」

事務所は、ともすれば人気を背景に「上からモノを言ってくる」ようになりがちである。そしてメディア側の担当者も、社内で幅を利かせるようなことがある。

「ゴメン、そのネタはネガティブ情報だから扱わないで」「ゲストに呼ぶの、オレがいたから呼べたんだよ」と。

いわゆる“カンチガイ”なのだが、そのような人物は当然社内で反発を食らう。私自身の話をしても、AKBをめぐって関係者に不愉快な思いをさせられたことは一度や二度ではなかった。さらに事務所への反発心も、メディア内には生まれる。

5年ほど前に、民放キー局のスタッフ間でつぶやかれていた言葉がある。

「いつまでも 続くと思うな AKB」

これは局内のカンチガイ人間への反発として、そして運営への反感としての言葉だったのだろう。おそらくテレビ局だけではなく、どこのスポーツ紙にもそのような思いを抱いている人間はいたに違いない。

ビジネスである以上、テレビなら視聴率が取れる、スポーツ紙なら部数が伸びるうちは、反発心はあっても表に出てくることはない。

しかし、人気に「陰り」が出てくればそうはいかないのもまた事実である。

ここ数年、AKB48グループの人気は明らかに下降線を描いている。

CDの売り上げはいまだにミリオンセラーを続けているが、一般の人にはまるでピンとこないだろう。例えばAKB48の、1つ前のシングルのタイトルをいったいどれだけの人が言えるだろうか。

2012年頃にはメンバー1人で10社以上に出演することもあったCM起用本数も激減している。現在AKB本体のメンバーが出演するCMは片手にも満たない。

各局が主に深夜帯に構えていたレギュラー番組も次々と終了している(もちろんそれらの多くは「乃木坂46」「欅坂46」といった系列グループに渡ってはいるのだが)。

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