日経平均は430円安、今年2番目の下げ幅 中国の輸出大幅減、世界景気への懸念強まる
[東京 8日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅続落。終値は430円安で今年2番目の下げ幅だった。
欧州中央銀行(ECB)が7日、経済見通しを引き下げ、利上げの先延ばしを表明したことで世界景気の減速懸念が広がり、朝方から幅広く売りが先行した。
上海株の下落に加え、後場寄り後には2月の中国貿易統計で輸出が大幅減少となったことが伝わり、世界景気への懸念は一段と強まった。先物主導で下げ幅を広げ、一時は取引時間中で2月15日以来3週間ぶりに節目の2万1000円を割り込んだ。
TOPIXは1.82%安で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆9252億円だった。このうちメジャーSQ(特別清算指数)算出に伴う売買は7500億円程度だったとみられている。東証33業種の全てが値下がりする全面安商状で、海運、保険、証券、非鉄金属などが値下がり率上位に入った。東京エレクトロン<8035.T>やアドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>など、値がさのハイテク株も軟調に推移した。
市場では「世界景気のバロメーターでもある中国輸出の減少でグローバル景況感の悪化が意識された。当面は経済指標を見ながら一喜一憂する展開になりそうだ」(SMBC日興証券投資情報部部長の太田千尋氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、川崎汽船<9107.T>が大幅続落。同社は7日、2019年3月期の連結最終損益が1000億円の赤字になるとの見通しを発表した。従来予想は200億円の赤字だった。傭船に関する損失引当などを計上することが響く。赤字幅拡大を嫌気する売りが優勢だった。半面、積水ハウス<1928.T>が続伸。同社は7日、2020年1月期の連結純利益が前年同期比8.1%増になるとの見通しを発表した。年間配当は前期比2円増の81円を計画している。増益、増配予想が好感された。
東証1部の騰落数は、値上がり107銘柄に対し、値下がりが2003銘柄、変わらずが23銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 21025.56 -430.45
寄り付き 21339.17
安値/高値 20993.07─21359.32
TOPIX<.TOPX>
終値 1572.44 -29.22
寄り付き 1588.15
安値/高値 1570.39─1590.56
東証出来高(万株) 167283
東証売買代金(億円) 29252.74
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