日経平均は3日続落、短期調整入りの可能性も 値がさハイテク株が指数を押し下げる

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 3月7日、東京株式市場で日経平均は3日続落した。写真は東京証券取引所で昨年10月撮影(2019年 ロイター/Issei Kato)

[東京 7日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続落した。前日の米国株市場で半導体関連株が下落したことに加え、ルネサス<6723.T>が中国需要の減速に備え、国内6工場の操業を最大2カ月間停止すると報じられたことで、東エレク<8035.T>、ファナック<6954.T>などの値がさハイテク株に連想売りが波及し、指数を押し下げた。あすのメジャーSQ(特別清算指数)算出を前に先物に思惑的な売りも出たとみられている。為替の落ち着きが支えとなり、下値は限定的だった。

TOPIXは0.84%安で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆2475億円だった。セクター別では、非鉄金属、電気機器、海運、金属製品などが値下がり率上位に並んだ。ルネサスはストップ安まで売られた。半面、水産・農林、石油・石炭、不動産などは値上がりした。市場では「あすのSQ算出を控え、先物主導で上昇した相場に巻き戻しの動きが出た。日経平均ボラティリティ―指数<.JNIV>の低下も一服している。日本株は短期的な調整局面に入りそうだ」(eワラント証券投資情報室長の小野田慎氏) との声が出ていた。

個別銘柄では、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>が軟調。6日に固定資産の減損など合計約6800億円の損失を2019年3月期決算に計上すると発表したことが嫌気された。構造改革の進展を評価する見方もあり下げは小幅にとどまった。半面、プロシップ<3763.T>が反発。同社は6日、2019年3月期末の配当予想を従来の30円から35円に上方修正した。同時に長期保有の株主優待拡充も発表している。

東証1部の騰落数は、値上がり556銘柄に対し、値下がりが1505銘柄、変わらずが72銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21456.01 -140.80

寄り付き    21456.88

安値/高値   21402.12─21472.16

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1601.66 -13.59

寄り付き     1604.85

安値/高値    1597.42─1605.92

 

東証出来高(万株) 125443

東証売買代金(億円) 22475.13

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