マナーも気になるところだろう。面接では、「意識的に伝えるべき情報」と「無意識のうちに伝わってしまう情報」がある。意識的に伝えるべき情報は、もちろん自己PR、ガクチカ(学生時代に力を入れて取り組んだこと)、志望動機などだ。
それとは別に、身だしなみや話し方、立ち居振る舞いなどから、意識しないうちに人柄や人間性が相手に伝わってしまうことがある。それが、無意識のうちに伝わってしまう情報だ。
せっかくいい話をしていても、服装や態度などでマイナスの印象を持たれてしまってはもったいない。そんなことがないように、「清潔感のある髪型やメイクを心がける」「コートは面接会場に入る前に脱ぐ」「椅子に座る際は背もたれに寄りかからない」といったビジネスマナーの基本は意識すべきだろう。
また、面接で受け答えする際の自分の目線にも気を配ってほしい。質問に答えるときに、斜め上を見たり、目線を下に落としたりすれば、面接官はどう思うだろうか? 自信がないのか、話をごまかそうとしているのか、などと余計な勘ぐりをしてしまう可能性がある。
慣れないうちは難しいかもしれないが、志望企業への熱意を表現するためにも、できるだけ面接官の目をまっすぐ見て話すことを心がけてほしい。
集団面接「隣の人の回答をどう思うか」に注意
面接のスタイルにはいくつかの種類があるのはご存じの通りだろう。就活生と面接官が1対1で進める個人面接や、複数の就活生が一緒に面接を受ける集団面接、そして何人かで与えられたテーマについて議論するグループディスカッションなどだ。
時間はそれぞれ20分~30分というのが一般的だが、この中で特に気をつけてほしいのが集団面接だ。2~3人で一緒に面接を受けるスタイルで、面接官には1人ずつ答えていくことになる。全体の時間が限られているので、自分1人だけが長々と話すのはNGだし、そうはいってもあまりに短い答えでは、十分なアピールにはならない。その場の雰囲気を見ながら、できるだけポイントを絞って端的に答えていくことが重要だ。
油断禁物なのが、隣に座る就活生が答えているときだ。面接官が、「今の意見についてあなたはどう思いますか」と、突然聞いてくることがある。このとき、頭の中で自分の答えを整理することばかりに気をとられて、他の人の話を聞いていないと答えに窮してしまうだろう。
面接官は、「意見が異なる人の話をしっかり聞いて、自分なりの意見を言える人物かどうか」を確認したいと思っている。突然の質問に慌てることがないよう、自分以外の就活生の話にもしっかり耳を傾けてほしい。
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