「死なせない育児」を発信し続ける妻の深い思い 産後2カ月でプログラミングを学んだワケ

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パソコンにむかうボンベイさん。プログラミングの勉強をしていた当時は、この立った状態で赤ちゃんを前にだっこ、後ろにおんぶで揺れながら行っていたとか(著者撮影)

このマンガの中に出てくる、ボンベイさんが作成した双子ママのための掲示板「HUTACHAN~ふたごちゃんねる~」はこちら、そして、「死なせない育児」はこちらです。

双子を育てている方、そしていま精神的に追いつめられている方は、ぜひチェックしてみてください。ママ向け、となっていますが、もちろんパパの参考にもなると思います。

補足しておくと、今回紹介した「死なせない育児」だけだと、単なる「手抜きのススメ」と取る人もいるのかもしれませんが、それは誤解です。本当に彼女が伝えたいのは、「力を抜くときは抜いて、こだわりたいポイントはしっかり育児をする」ということです。彼女はSNSにて今回紹介した内容のほかにも、明るく楽しく育児を楽しむコツや、育児書の名文なども紹介しています。

さて、そんなボンベイさんは、焼き肉店の仕事もしつつ個人的な活動も広げていて、その一部はマネタイズして個人的な収入も得ているそうです。それをもっと広げていきたいとのことでした。本当にパワフル……!

あと念のために書いておくと、この夫婦を紹介したのは、ワンオペ育児を推奨しようという意図ではもちろんありません。

なので間違っても、自分の家族に「ほら、ワンオペで双子含む3人を育てても、こんなに活動してる人もいるよ! あなただって1人で家事育児できるはずでしょ! なに甘えたこと言ってるの!?」的なことは言ったりしないでください。「他人と自分の家族を比べること」は、家族がつかれるいちばんの原因になるからです。自分自身を責めることもまた同じです。

そもそも、この家庭は「夫婦ともに」理想がかなり高く、努力家で、体力もかなりありそうなので、何もかもマネするにはハードルが高いとも思います。ただ、考え方には、共感できる部分、参考になる部分が多いなあと思って紹介してみました。

自分を大事にしながら家事育児をする

というわけで、今回の取材から学んだ「家族がつかれないためのヒント」は……

家事育児にもう心底つかれた。心身共にもうギリギリ……。

目標設定を「子どもを死なせない」と低めに設定し、
自分を大事にしながら家事育児をしよう

さて、3回にわたって「夫がメインの働き手、妻がほぼ家事育児をしている」という家庭を紹介してきましたが、次回からはその真逆、「妻がメインの働き手、夫がほぼ家事育児をしている」という家庭を紹介します。

今回の夫婦とセットで読んでいただけると、より面白いのではないかと思います。お楽しみに!

この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。
ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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