確定申告に苦戦する人に教えたい基本中の基本 すぐ役立つ「確定申告のチェックリスト」付き

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確定申告に「ありがちな失敗」や、便利な「チェックリスト」を紹介(写真:foly/PIXTA)

先週2月18日(月)から、確定申告期間(平成30年分)が始まりました。この時期の税務署は“お祭り”と呼ばれるほどの大忙しで、職員たちは納税者一人ひとりをケアする余裕もありません。

この時期の税務署には、さまざまな立場の職員が混在しています。所得税に詳しい個人課税部門の職員もいれば、基本的なことは知っているくらいの法人課税部門の職員や、まだ研修中の1年目の職員もいます。さらに税務署に雇われた派遣社員やアルバイトの方も納税者の対応に奔走します。

期間中は、確定申告の相談や疑問を受け付ける窓口もありますが、職員も多忙なため、なかなか対応してもらえません。待っているだけでも相当な時間がかかります。かといって、疑問を解消せず、いいかげんな書類を提出すれば、後日、税務署から修正申告を求められるリスクもあります。そうなると二度手間ですし、還付金の受給が1カ月近く遅れることもあります。

なので、ミスを減らし、正確な書類を作成、提出することも確定申告では重要です。まだ申告が済んでいない方のために、今回は「確定申告でありがちな失敗」を整理しました。

(1)印鑑を忘れる

確定申告に必要な書類には押印が必要なため、印鑑が不可欠です。忘れてしまうと、税務署の職員に近くのハンコ屋さんを案内されることもあります。

(2)生命保険料の控除証明書を忘れる

生命保険料の控除証明書を持っていなくても確定申告書類の提出はできますが、損をしてしまいます。必ず用意しておきましょう。控除額は最大12万円です。

(3)ふるさと納税の受領書を忘れる

ふるさと納税の「ワンストップ特例制度」(確定申告を行わなくても、寄付金控除を受けられる仕組み)を利用していても、確定申告をする場合、寄付金の受領証が必要です。

(4)「源泉徴収票のコピー」を提出してしまう

「保育園に提出する」などの理由で、源泉徴収票のコピーを税務署に持参する方がいます。しかし、それはNG。源泉徴収票の原本は税務署に提出しなければいけません。保育園には、源泉徴収票のコピーか、確定申告書のコピーを提出してください。

(5)管轄の税務署ではなかった

基本的に、自分の住所地の税務署でなければ職員は対応しません。確定申告期間中は管轄外でも対応してくれる可能性もありますが、管轄の税務署に行くのが無難です。

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