また、近年は、テロ組織がアフリカに拠点を移しつつあるようです。その背景には、先進国の軍隊による駆逐作戦を受けたテロ組織がアフリカに逃れている、ということがあります。
見えてきた、資本主義の限界
だから、日本の企業が本当にそういう場所に行っていいのかは、企業の経営者が「人の命の重さ」を見るのか「利益」を見るのか、という話になると思います。
グローバル企業が最後のフロンティアであるアフリカ全土に進出し、アフリカが高成長を達成して人件費が上がってくると、すべての伸びしろを失うことになります。このとき、資本主義の限界がはっきりと見えてくることが避けられないでしょう。
これ以上、安い労働力が手に入らない状況になったとき、資本主義はその成長の原動力を失ってしまうのです。おそらく、これから20〜30年以内に、資本主義の限界が意識されるようになるのではないかと思います。
実際、新興国・途上国の成長率についても、10年後にはおそらく3%にも達していないでしょう。その結果、世界経済の名目成長率は、20〜30年以内には1%未満、あるいは0〜1%の範囲内に収まってきてもおかしくない、と考えるのが自然な流れだと思います。
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