韓国、経済指標と体感景気に激しい差 家計負債が急増、実質失業率も上昇

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経常収支黒字の規模は600億ドルを超え、史上最大を記録しそうだ。国内総生産(GDP)比でも5%を超えるなど、日本の経常収支黒字よりも規模は大きい。韓国銀行が発表した「10月の国際収支」によれば、経常収支の黒字は95億1000万ドルを記録。過去最高だった今年5月の86億4000万ドルを超えた。

今年10カ月の経常収支黒字は582億6000万ドル。昨年同期比の1.5倍となった。現在の流れが続けば700億ドルを超える可能性もある。1997年に204億ドルに過ぎなかった外貨保有高は3400億ドルを突破、史上最大を更新中だ。今年10月の雇用率は65.2%で歴代最高を記録した。雇用率は5月には変動がなかったが、9月と10月にそれぞれ0.7%、0.9%増え、2カ月連続で上昇した。

「どこの国の話?」バラ色の景気指標

しかし、各種経済指標を笑い話とするかのように、市場は依然として凍り付いている。国民はかえって財布の口を固く閉ざしたままだ。今年第3四半期(7~9月)の家計動向を見ると、1世帯当たりの月平均所得は426万ウォンで前年同期比2.9%増加したが、物価上昇率を考慮した実質消費支出は0.1%減少となった。これは5四半期連続のマイナスだ。「最大」と「最高」の修飾語をつけたマクロ指標を知った国民は、「どこの国の話だ?」「本当に正確なのか」と反応するほどだ。

韓国銀行が10月1日に公開した9月の金融通貨委員会議事録を見ると、委員の一人は「最近になってマクロ指標と一般国民の体感景気の間が、いつになく距離が広がっているのではないか。しっかり注視する必要がある」と指摘している。「2011年第4四半期(10~12月)以降、2年連続で景気判断は漸進的回復という表現が続いているが、一般国民が感じる体感景気は否定的」ということだ。実際に、ある民間研究機関が最近調査した結果では、今年上半期の国民の体感物価上昇率は5.4%で、指標としての物価上昇率の4倍近い水準だ。これら統計を見ると、今年の経済苦痛指数は4%台から10%台に一気に上昇する。

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