アップルと中国、電子部品メーカー襲う二重苦 業績下方修正が続々、車載向けに活路?

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スマホ用カメラ部品を中心に製造しているアルプスアルパインは430億円としていた純利益予想を240億円に修正した。スマホのディスプレー向けフィルムなどが強みの日東電工もこれまで840億円とした純利益予想を730億円に引き下げた。両社とも増益予想から一転して減益予想になった。

コネクターメーカーの日本航空電子工業は純利益の予想を144.5億円から130億円に下方修正した。この3社はアップル向けの依存度が高いとされ、各社ともスマホ向けが含まれているセグメントの第3四半期累計の利益は約10%~30%減益となっている。

影響が軽微な部品メーカーも

電子部品大手のTDKは営業利益の予想を1200億円から1100億円に修正。決算短信には「大手スマートフォンメーカーが生産計画を下方修正した」と理由が記載されている。同社の山西哲司常務執行役員は「中国経済の減速が影響した。7~9月期の月平均と比較すると12月の受注は3割くらい落ち込んだ」と話す。もっともTDKは下方修正してもなお約3割の営業増益予想。期待が高すぎたといえそうだ。

一方、電圧を安定させるなどの機能を果たす積層セラミックコンデンサー(MLCC)を主力とする村田製作所は通期の業績予想を据え置いた。

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