東京メトロ「地下駅」は大変貌の真っただ中だ 「大手町」駅は4路線で雰囲気が大きく違う

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東京メトロ東西線大手町駅ホーム。都心の中枢駅として大規模なリニューアルが行われた(撮影:杉山 慧)
鉄道ジャーナル社の協力を得て、『鉄道ジャーナル』2019年3月号「歩み続ける東京メトロ」を再構成した記事を掲載します。

東京都心部を中心に延長195.1kmの路線を張り巡らす東京メトロ(東京地下鉄)。1927年12月に上野―浅草間が開業した歴史を持つ銀座線から2008年6月開業の副都心線まで9路線がある。

各線は基本的に独立しているためそれぞれの個性が際立ち、それらは駅や車両に時代を投影していると言えよう。その一方、開通した当初は最新の姿の路線も時を経るに従って色あせてゆく。そこで古くなったものから順にリニューアルが行われる結果、古い路線が新しい路線をしのぐほどまばゆい姿になったりする。

東京都心に路線網を張り巡らすという絶対的に恵まれた環境から、ハイレベルの姿がつねに更新されている。そうした状況がまさに今であり、4線が集まる都心の大手町駅がモダンにレトロに刷新され、最古の路線の銀座線は全線でリニューアル計画が進む。混雑が著しい東西線では輸送力増強の設備改良が行われ、車両が異端化してきた日比谷線では現在の標準的車両への置き換えが進む。

「東京を代表する」と言える路線の丸ノ内線も、そのシンボル性を打ち出した新車がデビュー間近ということで、東京メトロの最新状況を探りに出かけた。

東西線には二段スライド式ホームドア

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探索のスタートは飯田橋駅。江戸城外濠の角に当たるために主要道路が交差し、したがって道路下をルートとする地下鉄路線が集まる。東京メトロとしては東西・有楽町・南北の3線だが、それに都営大江戸線が加わる意外に大きな地下ターミナルで、JR中央線とも交差している。

そこで各線を乗り歩くため一日乗車券を……と券売機に立ち寄ると、「東京メトロ24時間券」となっていた。2016年3月に制度変更され、翌日のその時刻の入場まで使える。

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