北朝鮮No.2失脚でも経済運営に影響なし

張成沢氏は完全に失脚、再起可能性はほぼゼロに

AP/アフロ

北朝鮮権力層のナンバー2とされ、12月に入り失脚説が流れていた北朝鮮の張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長が、実質的に粛清されたことがわかった。北朝鮮の朝鮮中央通信が伝えた。

同通信は12月9日、「朝鮮労働党中央委員会政治局拡大会議に関する報道」を発表し、最近、党内に隠れていた偶然分子、異分子が朝鮮労働党の唯一的指導を骨抜きにしようとして、分派(セクト)策動で自分の勢力を拡張し、あえて党に挑戦する危険きわまりない反党・反革命分派事件が発生したと紹介。この事件に関連して拡大会議を招集し、張成沢の反党・反革命的分派行為に関する問題を討議したと発表した。

さらに同日、北朝鮮の朝鮮中央テレビは、8日の党政治局拡大会議で解任された張成沢が連行される写真さえも放映している。この拡大会議では「張成沢が働いた反党・反革命的分派行為とその弊害、反動性が赤裸々に暴露された」として、その行為をいちいち批判している。

前代未聞の追及の仕方

批判の仕方もすさまじい。同通信によると、張成沢は「党の統一団結をむしばみ」、「反党・反革命的分派行為を働き」、「強盛国家の建設と人民の生活向上を目指すたたかいに莫大な弊害を及ぼす反国家的・反人民的犯罪行為」を働いたという。

また、党と領袖に従うふりをし、「裏では同床異夢、面従腹背の分派的行為」をこととしたと追及している。

さらには、「資本主義生活様式に染まって不正腐敗行為を強行し、腐敗堕落した生活」をし、多くの女性と不当な関係を持ち、高級食堂の裏部屋で飲食三昧におぼれた、と私生活に至るまで批判している。

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