海外マラソン、次に狙うべきはシンガポール? 政府全面バックアップでメジャー入り目指す
師走の海外マラソン大会といえばホノルルマラソンが人気だが、その裏で同時期に開催されているシンガポールマラソンが年々注目を増していることをご存じだろうか?
17回目を迎えた今年のシンガポールマラソン(正式名称:スタンダード・チャータード シンガポールマラソン2018)は12月8、9日の2日間で行われ、エリート枠と一般を合わせ4万6000人以上が参加。これはホノルルマラソンの約3万人を上回る数字だ。
日本人の参加は1969人とホノルルマラソンの約1万人には及ばないものの、隣国のマレーシア、近隣のインドネシア、フィリピン、インド、中国などから参加者が集まった。欧州では英国から1200人もの参加者を集めた。全体としては127カ国・地域のランナーが集う国際色豊かな大会となった。
東京に次ぐメジャー入りに政府が全面バックアップ
シンガポールマラソンの人気上昇は政府の全面的な支援体制に後押しされている。特に今大会には潤沢な資金が投じられ運営面での強化が図られた。目的は世界6大マラソンといわれる「ワールドマラソンメジャーズ」(WMM)入りだ。ちなみにシンガポールマラソンは国際陸上競技連盟(IAAF)認定競技の最高峰にあたるゴールドラベルにはすでにランクされている。
シンガポールといえば富裕層をも虜にする魅力的な観光資源を武器に、国土が東京23区とほぼ同面積でありながら日本の約半分の観光収益をあげることでも知られる。
そんなアジア屈指の経済大国がなぜ今、マラソンなのだろうか?
ワールドマラソンメジャーズ(正式名称:アボット・ワールドマラソンメジャーズ)とはボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨーク、東京で構成される6つの大規模マラソン大会のことを指す。
最も新しい東京マラソンは2013年に加入を果たした。シンガポールはこれらに次ぐ7つめの大会になるべく本腰を入れ始めたところだ。
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