孤独のグルメ出演で食べログ評価は変わるか シーズン7に出た10店舗の点数を分析した
まず、放送時に各店の点数を食べログで取得しておいた。今年4月から6月までのシーズン7の放映のうち、飲食店は14店登場、そのうち放送時に点数がなかった1店、韓国編2店、残念ながら閉店した1店を除き10店を分析した。
12月現在、点数が上がったのは8店、下がったのは2店だった。すべてがテレビに出た影響とはいえないが、8割のお店の点数が向上する結果となった。
さて、五郎が選ぶお店はほとんどが家族経営で味わいのある一国一城の主や女将さんがいて、かつほかには類を見ないインパクトのある味を出すメニューが特徴だ。
番組では五郎が、滞在した街の雰囲気と彼自身の食べたい物から、目当ての料理があるお店の看板や建物の雰囲気を確認して選ぶ。
時には店頭にあるメニュー表を見て内容を見極める。最終的に五郎が最も食べたい物と重なり合った店に1人で突入するという流れになっている。
売り込みは受け付けていない
店内に入ると、メニュー選びが待っている。先客の食べている料理を見渡して観察、そしてメニューとにらめっこする。この場面では、五郎の独り脳内会話が繰り広げられ、独特の比喩や例えが展開していく。さらに、注文して食事が提供されると視聴者の心をわしづかみする、特徴のある言い回しが数多く生まれている。
たとえば、「豚肉と豚汁で豚がダブってしまっている。でも、この店なら大歓迎。やっぱりうまい」と、おいしそうに両方を食べている名言がある(シーズン5第9話「千葉県いすみ市大原のブタ肉塩焼きライスとミックスフライ」)。
人気番組になったいま、自分のお店を取り上げてほしい売り込みの依頼が後を絶たないそうだ。しかし、採用されたのは1軒もないのが「孤独のグルメ」の流儀だ。
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