以下では、「みずほクラッシュ指数」が発している「逆バブル」のシグナルを基に、最近の株価の下落が臨界点に達するタイミングを探る。
今回は株価下落局面の起点を2018年1月とし、足元(2018年12月5日)までのデータを使って、株安が臨界点に達するタイミングを予測した。
具体的には、過去の分析と同様にモデル上の逆バブル崩壊のタイミングを2018年12月末から1カ月間隔でずらし、実際の株価データに対してフィットするか(当てはまりがよいか)決定係数の推計を行うことにより、逆バブル崩壊が最も起こりそうなタイミングを調べた。
べき乗則で下落続けば、19年1月に「臨界点」へ
その結果、2019年1月末の当てはまりが最もよいことがわかった。今後も「べき乗則」に従うように「逆バブル」が続く場合、2019年1月には臨界点に達し、セリング・クライマックスとなる可能性がありそうだ。もっとも、決定係数は0.6程度にとどまっている。2018年2月の株価下落時には0.8を超えていたことを勘案すると、まだ完全に「逆バブル」と呼べる状況にはなっていない可能性があることには留意が必要である。この先も「べき乗則」的な下落が続けば、一段と蓋然性が高まるだろう。
今後も「みずほクラッシュ指数」を用いて、「逆バブル」の発生(セリング・クライマックス)と崩壊(株価の底打ち)の可能性をウォッチしていきたい。
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