日経平均はクリスマス前に一段と下がるのか

世界の株式市場は「弱気相場」入り寸前だ

投資家は「寒いクリスマス」を迎えることになるのだろうか?(写真:hiro0411/PIXTA)

先週末14日のNY株の下げ(ダウ工業株30種平均は496ドル安の2万4100ドル、ナスダックも159ポイント安の6910ポイント)は結構きつかった。この結果、急速に「日経平均株価は2万円を割れてしまうのではないか?」といった不安意見が増え、世界の株式市場の調整局面入りが取り立たされている。

大幅下落はクリスマス休暇前のポジション調整

同日に発表されたアメリカの11月小売売上高は前月比+0.2%で、伸びは10月+1.1%から鈍化したものの、予想の+0.1%は上回っていた。またユーロ圏12月のPMI(購買担当者景気指数、速報値)総合指数が4年1カ月ぶりの低水準となったことも影響したかもしれない。先に引けた日本も含め、日欧の株価下落がNY株式にも波及した形となった。

この結果、ダウは史上最高値から約10%の下げとなり、相場の終わりを意味する20%の下げの確率が高まるとされる「12%」(ダウ理論「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する」から来るアノマリー)に接近し、下値リスクが意識されている。

ちなみに、ナスダックは史上最高値8109ポイントから14%程度の下げで、12%ラインをすでに超えているが、S&P500種株価指数は11.3%で、「12%ライン」の手前で踏ん張っている。この際だからさらに言ってしまうと、独DAX指数は前週末値ではほぼ20%だが、すでに10日に付けた年初来安値で20%を越えており、調整局面に入ったといえそうだ。同じく10日の年初来安値で仏CAC40指数は15.9%、6日の年初来安値で英FTSE100指数は14.9%の下落となっており、弱気論者の気持ちをさらに暗くしている。

しかし、筆者はこの下げは15日から25日までのクリスマス休暇前のポジション調整売りから来る下げだと思っている。また14日の日経平均株価の441円安も、CME(シカゴ先物取引所)の動きを見て、NY株安を先取りしたものと解釈する。

次ページということは今後、株価は落ち着くのか?
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ほしいのは「つかれない家族」
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • インフレが日本を救う
  • 会社を変える人材開発の極意
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
変わる日立<br>IoTで世界へ挑む

日本を代表する巨大総合電機企業が今、「脱製造業」ともいえる動きに舵を切っています。攻めの主役は「ルマーダ」。社長の肝煎りで始まった独自のIoT基盤です。データを軸にGAFAと組むことも辞さないという改革の成否が注目されます。