テスラモデル3の購入に躊躇してしまう事情

数年先のスタンダードタイプでも遅くない

正直に言って普通の車に近いダッシュボードを持つモデルSと比較してもこのシンプルで使いやすいダッシュボードは好みにもよるだろうが優れている、と感じた。リアビューカメラもこのスクリーンに表示され、非常に見やすい。

パーキングからドライブモードにするにはハンドルの右側にあるレバーを押し下げるだけ。スクリーン表示がPからDとなり、アクセルペダルに足を乗せると車はスムーズに発進した。

タッチパネルスクリーンは、リアルタイムで車間などの状態を映す(筆者撮影)

さすがにEVと言うべきか、アクセルへの反応は非常に素早い。少し強く踏み込むと急加速し、背中をシートに押し付けられる感覚だ。ハンドリングも少し回しただけで思いがけないほどクイックに反応する。このあたりは普通のスポーツカー並みで、一般道を走るには少し注意が必要だと感じた。

高速道路に乗るとまさに本領発揮、という感じで走りがぐんぐんと伸びる。週末で混雑していたため思い切ってアクセルを踏み込むことはなかったが、踏んだだけ確実に加速して気持ちよく走る。ギアチェンジギャップがなく、滑らかに加速していく感覚だ。

また自動運転機能の一部であるオートパイロットも試してみた。高速道路上では前方の車両との間隔を自動的に計測し、一定の間隔で走行する。正直に言うと筆者はつねに前方車両との車間距離を100メートルほどあけることを心がけているが、感覚的に車が勝手に加速して50~70メートルくらいに接近しているように感じられて少々怖い、と感じた。

タイミングよく1台の車が前方に割り込んできたが、車は自動的に制御をかけて割り込み車との間にも同様の車間距離を保った。道路のカーブに合わせてきちんとレーンの真ん中を走行し、慣れれば非常に便利な機能だと思えた。

速度上げると気になるロードノイズ

欠点を挙げるとするなら、エンジン音がせず低速では非常に静かなのだが、速度を上げるとその分ロードノイズが目立つこと。またサスペンションが非常に硬く、とくに後部座席に乗っていると路面の凸凹をかなり感じる。ドライバーシートではそれほど気にならないのだが、後部に乗っての長時間ドライブはややきついかもしれない。

しかし全体のインプレッションとしては、期待を上回る内容だった。いちばん下のクラスでも支払額が5万ドル(約550万円)を超える、というのはガソリン車なら同程度のオプションをつけたメルセデス・ベンツCクラスとほぼ同額になるのだから、当然と言えばそうなのだがコンパクトカーとしてはやはりやや高い、という印象を受ける。

価格を見ると、リアホイールクラスはベース価格が4万6000ドル(約510万円)。ボディカラーは黒とメタリックブルーは上乗せなしだが、シルバーが1500ドル(約17万円)、ホワイトが2000ドル(約22万円)、レッドが2500ドル(約27万円)それぞれ加算される。

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