デキる営業とダメな営業を分ける圧倒的な差 営業マン自身が「自分」の特別を使う重要性

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仕事以外の話抜きでお客さまと会う時間が取れるようになったら、自分のためにも時間を作ってみましょう。

最低でも毎日30分、「何もしない時間」を確保するのです。手帳にもしっかり書き込み、必ずその時間は必ず予定を入れないようにします。

そして、この30分は何もしません。本を読んだり、テレビを見たり、人と会ったり、ネットを見たりもしません。コーヒーを飲んだり、静かな音楽を聴いたりするくらいならかまいませんが、目や耳などを使って外から入る情報をストップし、ボーっとしてください。

強制的にボーっとする時間をつくると、最初は落ち着かないかもしれませんが、忙しく働いていた脳が休まり、リフレッシュされていきます。脳がリフレッシュされると、その後の時間は集中力が増して効率が上がります。

真面目な営業マンは、売り上げを上げたいときはなおさら、ちょっとでも時間ができると、アポイントを入れたり、資料などを読んだりと休む間もなく活動しがちですが、これは逆効果で、本来であれば考えることをストップしたときに潜在意識が働き出し、思考を整理したり、閃きを生み出したり、それこそ、抱えている問題の解決策や気になっていたことのヒントが頭に浮かびます。休まない状態だと潜在意識が働く間がありません。

何もしない。これも大事な時間の使い方なのです。

「特別」を使えば短い時間でより多くの成果が上がる

「あなたから買うことに価値がある」「あなたから買えてよかった」とお客さまに思ってもらえるようになるには、あなたの「特別」を売ることです。

営業が売るべき「特別」とは、あなたの「好きなこと」や「興味のあること」、つまり、あなたにとって「特別」なことです。お酒が好きならお酒があなたの「特別」であり、テニスが好きならテニスがあなたの「特別」です。映画、時計、外食、野球……、なんでもかまいません。

『営業は自分の「特別」を売りなさい』(あさ出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

先ほどのブランドの店員さんは「洋服とオシャレが大好き」という「特別」がお客さまにとって価値となっています。

彼は、自分の勤めるブランド店のアイテムすべてが頭に入っているので、どれとどれをコーディネートすれば、その人がいちばん引き立つかを瞬時に提案できるうえに、すでにお客さまが持っているほかのブランドのアイテムとの組み合わせも提案してくれるため、「彼から買いたい」人がたくさん集まってくるのです。

「特別」をお客さまに還元することに全力を尽くすことで、その結果、売り上げがついてきます。

人は価値あるものにはお金を出すからです。

トップ営業になる人は特別な才能を持っているのではなく、自分にとって特別なことを活用しているのです。

「特別」は誰しもが持っています。

「特別」と時間をうまく活用することで、誰もがトップ営業マンになれるのです。

辻盛 英一 ライフメトリクス代表

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つじもり えいいち / Eiichi Tsujimori

大阪市立大学経済学部卒業、三井住友銀行を経てアリコジャパンに入社(現メットライフ生命保険)。銀行、保険ともに数々表彰されタイトルを獲得。13年連続、トッブの成績を収める。その手腕が注目され、社内外から、営業手法を学びたいと人々が訪ねてくるように。 現在は法人専門の保険代理店、株式会社ライフメトリクスを経営する傍ら営業マン向けの研修を主催。100万円超の営業マン向け研修は、開催を案内するたびに即日完売。多くの営業マンの成功を手助けしている。 某大学の硬式野球部監督として24年ぶりのリーグ優勝に導く。年間300日はグラウンドで学生を指導していることから、ワークライフバランスの重要性を自ら体現している。 その人柄から、著名人、芸能人とも交流がある。

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