平成最後の「有馬記念」はどんな決着になるか

歴史的決戦が続いた過去29回を振り返る

平成23年(2011年)は東日本大震災の年に三冠馬となったオルフェーヴルが古馬相手に完璧な強さを見せた。兄ドリームジャーニーに続く有馬記念初の兄弟制覇も飾った。オルフェーヴルは平成24年(2012年)と平成25年(2013年)に凱旋門賞で2年連続2着。日本競馬界の悲願にあと一歩と迫った。

平成25年の有馬記念はオルフェーヴルの引退レース。平成24年の阪神大賞典で外に逸走したり、凱旋門賞では直線で大きく内にもたれて快挙を逃したやんちゃな馬が最後に競走馬としての完成形を見せて8馬身差の圧勝で花道を飾った。

平成24年に有馬記念を勝ったゴールドシップも個性派だった。強い時にはめっぽう強いがポカもあった。有馬記念は勝った翌年から連続3着。芦毛の馬体が年々白さを増して、毎年ファンを沸かせる存在だった。ドリームジャーニー、オルフェーヴル、ゴールドシップの父はステイゴールド。平成10年の有馬記念で3着となり現役時代は名脇役だったが、種牡馬としては有馬記念を4勝し大輪を咲かせた。

平成26年(2014年)は平成24年の三冠牝馬ジェンティルドンナが花道を飾り史上最多タイのJRAGⅠ7勝目。ディープインパクト産駒は有馬記念初制覇となった。平成27年(2015年)は伏兵ゴールドアクターがGⅠ初制覇で3歳キタサンブラックが3着。

平成28年(2016年)は直線先頭のキタサンブラックがゴールドアクターを振り切ったところで外からサトノダイヤモンドが強襲して差し切り菊花賞に続くGⅠ2勝目を挙げ、池江泰寿調教師は有馬記念最多の4勝目を挙げた。

昨年は「キタサンまつり」だった有馬記念

平成29年(2017年)12月24日は中山競馬場に北島三郎さんの「まつり」と「ありがとうキタサンブラック」の熱唱が響いた。3着、2着と来ていたキタサンブラックは鮮やかに逃げ切り、悲願の有馬記念初制覇でラストランを飾った。エリートとは言えなかったキタサンブラックは実績を積み重ねて最後にJRA最多タイのGⅠ7勝目を挙げて歴代の賞金王になった。

2017年の有馬記念を制したキタサンブラックと武豊騎手(写真:アフロ)

武豊騎手はディープインパクト以来11年ぶりに有馬記念最多タイの3勝目を挙げた。「歌いませんよ」と言い続けていた武豊騎手が最後はマイクを持って「まつり」を歌った。キタサンブラックは引退の花道を飾り、2年連続で年度代表馬にも選ばれた。この日の中山競馬場の入場者は10万720人。有馬記念の全国の馬券の売り上げは441億9957万5700円だった。これが今の有馬記念の妥当な数字だろう。

有馬記念は中央競馬の締めくくりの大一番だったが、昨年から有馬記念の後の12月28日に2歳GⅠのホープフルSが行われるようになった。年末の競馬はこれからも少しずつ形を変えるのかもしれない。

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