株価2倍!ホテル予約プライスラインの秘密

注目の海外企業【第5回】

巨大な宿泊ネット予約サービスを構築

同社のオンライン予約サービスの中心はホテル宿泊予約であり、ほかにレンタカー、航空券などの予約も扱っている。今日では、グループ内に欧州中心のブッキング・ドット・コム(世界最大のホテルネット予約サイト)、北米中心のプライスライン・ドット・コム、アジアをカバーするアゴダ・ドット・コムなどのブランドを有しており、取り扱い対象のホテルは全世界で29万5000軒に上る。

取扱高(予約したホテル宿泊代金総額に相当)は2012年12月期には285億ドル(約2兆3000億円)、予約を扱ったホテルの延べ宿泊数は1億9800泊と巨大な規模のサービスを展開している。予約取り扱いの中心は欧州であり、米国外の取扱高が8割以上を占めている。

もともと、プライスラインは単純な予約サイトではなく、逆オークションサイトとして名を馳せた会社である。当初は航空券の予約から始めたが、その後、対象商品を広げ、2002年ごろにはホテル予約が中心になっていた。

逆オークションでは、顧客が予約を希望する価格を指定し、希望に合うものをプライスラインが探し、もし見つかれば予約できる。ただ、ホテル名は支払後に初めて明かされ、キャンセルや変更はできない。当初、この仕組みは高い注目を集めたのだが、プライスラインの業績はというと、創業以来2002年まで最終赤字が続き、その後も最終利益はすぐには伸びていかない不振続きの状況だった。

そこで、同社は航空券予約からホテル予約へと軸足を換えると同時に、欧州の同業会社の買収によって、米国内から欧州へとサービス拠点を移していった。さらに、逆オークションではない、普通のネット予約サービスに事業の中心をシフトさせた。すなわち、サイト内でホテルの宿泊価格が明示され、希望のホテルを見つけた顧客がサイト内で宿泊予約をすると、プライスラインはホテルから手数料を受け取るという形である。

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