セールスフォースが新規顧客を続々と開拓 フィリップスも顧客に。躍進の秘密は顧客第一主義
11月18日から4日間にわたってサンフランシスコで開催されたセールスフォース・ドットコムのユーザーイベント「ドリームフォース2013」が21日に閉幕した。
開催直前発表されたセールスフォースの第3四半期の売り上げは、前年同期比36%増の10億ドル以上。オラクルを1999年に退社し、他の同志とともにサンフランシスコのアパートで始めたスタートアップは順調な成長を続けている。
成長の秘密はいったい何だろうか。もちろんネットワークを通じてソフトウエアをサービスとして利用するモデルに早くから目を付けた点が最大の理由だが、マーク・ベニオフCEO自身が先頭に立って進める顧客第一主義にも秘密があるように感じる。
顧客最優先で行動
セールスフォースと筆者との付き合いは長い。2000年に設立された同社の日本法人にインタビューしたり、ベニオフCEOの単独インタビューで何度かサンフランシスコの本社に足を運んだこともある。だが、「顧客第一」ということで顧客対応に追われる彼に、せっかくのインタビュー機会がドタキャンされて、出直した思い出もある。
そんなベニオフCEOと今回のイベントで直接話をした時に聞かれたのが、「基調講演の日本語の通訳はどうだったか。うまく翻訳できていたか」ということ。私は英語を聞いていたので答えられなかったが、彼の気配りには感心した。セールスフォースが急伸したのは、カスタマーに接する真摯な姿勢と、マーケティングの上手さ、最新の技術に対応する動きの素早さにあるのではないだろうか。
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