「ゴミ清掃員」の何とも大変で時に愉快な現場 「濡れた畳を捨てる苦労」を知っていますか?
9. 判断に困るゴミ
ゴミ箱のゴミを出されると、ゴミ容器として使っているのか、ゴミとして出しているのか判別に困る。
お母さん、あなたもですか
10. 長年、ゴミ清掃員を続けると…
とうとう母親まで、僕に分別のことを電話で聞いてくるようになった。
ここまでイラストとともに、ゴミ清掃員しか知らない「あるある」を紹介してきた。最後はゴミ清掃員の1日を紹介して、終わりにしたい。
午前の作業が終わり、昼食をとったら残りは午後の作業。早ければ13時半に終わるが、遅ければ16~17時になる。回収内容によって帰る時間が違う。早く終わろうが遅く終わろうが給料は同じなので、やっぱり早く終わるほうがいい。
体が疲れたというより長いなぁ、まだ終わらないのかなと思う。作業がすべて終わると明日は早く終わる現場がいいなと願う。早く終わる日だと明日もまた早い現場がいいなと言霊を信じて独り言を言う。
そんなことを思っていると運転手が「何か飲む?」と自販機を指さす。
運転手:いいよ。遅くまでご苦労さん。懲りないでまたこの車乗ってよ。あの車乗るのは嫌ですとか言わないでよ。
僕:言わないですよ。またお願いします
僕は缶コーヒーのボタンを押す。
ゴミ清掃の人たちは優しい。僕に居場所を作ってくれる。ここに居場所を作ってくれる人たちがいるから、僕はまだお笑いをギリギリ続けることができている。だから仕事が長いとブーブー言うわけにはいかない。
仕事の後のコーヒーが体にしみておいしい。今夜も酒を飲まずに晩飯食って寝ようと思う。その前に会社に帰って、ひったくるように給料を握ってとっとと家に早く帰って横になりたいと思う。
こういう生活を僕は6年間している。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら