断熱についても言いたいことはたくさんありますが、それは別の機会に譲るとして、とにかく「初」「唯一」というビジネスは成功する確率が非常に高いのです。にもかかわらず、われわれがバレーボール専用体育館を作ると言ったときは「あいつらアホだ」、とか「ビジネスのど素人だ」、とか散々非難されました。でも今になったら「成功すると思ったよ」と言われるので、まあ「何を言ってんだろ」、と思います。
これは民間における新規事業についても、日米両国を比較すればわかりますね。
グーグル(アルファベット)、アマゾンに代表されるいわゆるGAFA企業は今まで世の中になかったものを作り出して成功しています。新規事業と言っても、アマゾンの二番煎じみたいなものしか出てこない日本。これはもう、日本の将来が不安になるのは当たり前です。
われわれはビル・ゲイツやジェフ・ベゾスになれるとは思いません。しかし、彼らと同じようにまったくなかったものを作り出すことはできると思いますし、その際に土地を含むコストの安さは逆に地方の大きなメリットだと思っています。実際に、あの体育館やホテルを東京の地代で成功させることはかなり難しく、紫波町のコストだったからこそ採算に乗っていることは明らかです。
地方は自らチャレンジせよ
申し訳ありませんが、新幹線を通しただけでは何もならないことは、同じ岩手県の花巻温泉の凋落ぶりや、「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」(東洋経済新報社)でも知られる新井紀子先生が、いま再生に力を入れている米原駅前の寂れっぷりを見ればすぐわかります。
なのに新幹線を招致することには必死になるのに、それをどう使うか、ということに対してあまりにも知恵がなさすぎます。われわれの今回のナショナルチームの招致も「新幹線で東京まで2時間ちょっとですよ」、というのがもちろん強力なセールスポイントになっていますし、東京オリンピックでは岩手県は寒い、というのを逆手に取って、夏も涼しい、ということが今強力なプロモーション材料になっています。紫波町には何もない、というのも実は強力なセールスポイントで、選手が練習に集中できるからいいそうです(笑)。
あれがない、これがないといって 人なし、物なし、金なしと嘆くより、自分たちでチャレンジをした方がよっぽど早いのではないでしょうかね。
と、ここで終わろうと思っていたら、ついに恐れていた事態が発生!
わが広島カープの丸佳浩選手がよりによって、「ヨミ売リウサギチーム」(巨人)にFAと……
奇しくも、来年の初戦はマツダスタジアムで巨人を迎え撃つという事態に・・・大瀬良大地君の丸選手に対する初球は、思い切りデッドボールで宣戦布告だ!
ということで、ちょー落ち込んでます……
(本編はここで終了です。次ページは競馬好きの筆者が、週末の人気レースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。
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