昭和シェルは太陽電池の世界リーダーになる!

香藤繁常・昭和シェル石油 会長兼グループCEOに聞く

――販売チャネルの開拓はどのように進めるのか。

メガソーラー事業へのアクセスや参画を国内外で拡大していく。また、産業用途の顧客を発掘するチャネルをつくることも大事だ。最も収益性の高い個人顧客に売るためには、住宅建設業界との提携を通じて、新設住宅に当社製品が標準装備されるスペックインも増やしていく。既設の住宅市場では、地域に密着した代理店にいかに当社製品を選んでもらえるかが勝負となる。そのためには、ワット当たりのコストの安い製品を提供できるよう商品開発していく。

国内モデルプラントで技術を実証後、海外で量産へ

――海外での勝算は?

海外の競合相手にはすでに当社の既存技術、コスト競争力で十分伍していける。ただ、われわれは圧倒的な競争力を持ちたい。そのためには、さらなる技術革新、ワット当たりの製造コスト削減が必要だ。世界のトップグループに入れない企業は、ゆくゆくは淘汰される。だから世界ナンバーワンが究極の目標だ。“ワンノブゼム”では将来の生存は担保しえない。

生産体制も拡大していきたい。海外での生産拠点の確保も必要となるだろう。規模は市場動向にもよるが、影響力のあるポジションを獲得するには今の倍ぐらいの規模(約2GW)は最低限必要だろうと思う。今、そのプランを粛々と進めつつある。

まず、国内で造る新型工場はいわばモデルプラント。研究開発技術と生産技術の両方をしっかり確立したうえで、そのコピーを海外へ持って行く。リスクとしては、技術のリスク、製造のリスクがあるが、海外では国内では想定できないリスクもある。労務問題やコミュニティの問題などのリスクにも対応できる準備をしておく。

海外工場の候補地としては、需要のあるところ。今の環境でいえば、EU圏や米国だろう。北米、南米、アジア、ゆくゆくはアフリカも候補に入ってくると見ている。複数拠点をつくる可能性もある。

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