テレビ東京の番組が、低予算でも面白いワケ

『TVディレクターの演出術』を書いた高橋弘樹氏に聞く

──手掛ける番組に出てくる人は成功者ではありませんね。

超成功者ではなく、挫折を経験して、やむなく海外にいる人もいるし、海外で苦労している人もいる。以前、ペルーのリマの日本人を追いかけた。リマに世界でいちばん大きなスラム街がある。長年、スラム街を取材したいと考えていて、いちばん大きいのがペルーにあるというので訪ねた。

自分が興味を持っていることをどう伝えたら視聴者の役に立つだろうか。大げさに言えば、視聴者の生きる糧になるだろうかと意識している。もちろん、企業にいる人間だから、企業人目線もつねに持っている。視聴者に媚びている中で、自分の思っていることを1%でも2%でも表現できればいいと思っている。

──今後、どの国に行きますか。

ザンビアとか赤道ギニアを考えている。政治体制が違うし、ギニアは電話すらうまくつながらない。そういう国に行って、その本当の姿を引き出してくる仕事をやりたい。

──必ず日本人はいる?

いない国もある。外務省に聞いて、在留邦人の数を確認する。なるべく1人とか2人とか3人の国を狙う。

『TVディレクターの演出術』
ちくま新書 840円 253ページ

たかはし・ひろき
1981年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。「TVチャンピオン」「新説!?日本ミステリー」「空から日本を見てみよう」などのディレクター、「ジョージ・ポットマンの平成史」プロデューサーを経て、現在「世界ナゼそこに? 日本人」ディレクター、「空から日本を見てみようplus」プロデューサー。

(週刊東洋経済2013年11月30日号)

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