地方を滅ぼす「視察病」という深刻な病気

地方を視察する無駄な「ヒマ人」3つのタイプ

「地域を活性化したい」と言って、他の成功地域を視察する「視察病」が地方を滅ぼす(写真:うげい/アフロ)

地域での取り組みにおいて重要なのは、常に「プロセス」(過程)です。地域の事業も、最初の計画どおりに事が運ぶことなど、ありません。紆余曲折を乗り越えて、その結果として素晴らしい成果が生まれます。「その時」「その場所」で、その人達が取り組むからこそ成果が出るのであって、後から成果だけをパクったところで、何の役にもたちません。

地方を視察するだけの「招かれざるヒマ人」が多すぎる

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しかしながら、さまざまな地域や政府の関係者に、成功しつつあるまちについて、その改革のプロセスや、そこでの事業の仕掛けの考え方などをお話すると、必ず多くの人たちから出てくるのは「ほかに見に行くべき、いい事例はありませんか?」という質問です。「それ知って、どうするんですか」と聞くと、「いやぁ、だって現地にいって見てみないと分からないじゃないですか」といった具合です。その後、そういう人が正しくプロセスを踏まえて実践したという話を聞いたことがありません。

この手の人達は、東であれが流行ったといえばそこに視察に行き、西であれが流行ってとなればそこに行き、アメリカで、ヨーロッパで、中国で……と年がら年中、世界中を視察し続けて、じゃあ「何やったんだ?」といえば、何もやらないわけです。やらなくていいのです。見に行くのが仕事だと思っているからです。

しかし、現場はたまったものではありません。適当に視察して回るような人々に多大なる時間を費やすことになるからです。このような、注意すべき「招かれざる客」は大きく3つに分かれます。

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