日テレ「イッテQ!」騒動に見えた致命的ミス

「文春砲第2弾」より深刻な初動対応のまずさ

「イッテQ!」のやらせ疑惑に致命的な対応をしてしまった日本テレビ(撮影:今井 康一)

『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)に対する「文春砲」第2弾(11月14日)は、昨年2月12日放送の「カリフラワー祭りinタイ」。タイのサイヨン村で行われた祭りはコーディネーターとの話し合いで作られたものであり、運営費・賞金・参加費を負担しているなどの疑惑が報じられました。

1週間前に報じられた「ラオス『橋祭り』やらせ疑惑」に続くものであり、日本テレビが一度は沈静化を図ろうと動いたあとだけに、関係者の動揺は計り知れないものがあります。

視聴率で、業界トップの日本テレビとバラエティ番組トップの「イッテQ!」に関する疑惑だけに、インパクトは特大クラス。放送倫理・番組向上機構(BPO)から経緯報告を求められていることも含め、予断を許さない状況となっています。

なぜこれほど問題になってしまったのか? 日本テレビの対応は適切だったのか? 疑惑の考察から、トップだからこその落とし穴、さらなるリスクまで、さまざまな角度から問題の本質を掘り下げていきます。

みずからの都合で論点を決め、強調した文書

現在、最大の焦点は、すでに「やらせがあったのか?」という真偽ではなく、「どう謝るか?」「なぜしっかり謝れなかったのか?」に変わっています。

このような苦境を招いたのは、文春砲の第2弾ではなく、日本テレビが初動対応でミスをしたから。初動対応でのミスがなければ、文春砲の第2弾は、ひと回り小さな被害で済み、事態は沈静化に向かったでしょう。

日本テレビにしろ「イッテQ!」にしろ、「出る杭は打たれる」は古今を問わずビジネスの真理ですが、「初動対応でミスをした杭は徹底的に打たれまくってしまう」のが近年の傾向。事実、文春砲の第1弾が報じられたとき、過半数の人々が「バラエティだから謝ってくれたら許してあげたい」「批判しすぎるとつまらないものばかりになってしまう」という擁護の声を挙げていました。多くのファンを持つ「イッテQ!」なら初動対応さえミスしなければ、擁護の声に守られて収束に向かう可能性は高かったのです。

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