33歳母「自傷、DV、離婚」経てやっと得た幸せ 壮絶すぎる人生「今の自分は子どもがすべて」
いじめが原因で自傷行為に走るようになった。最初は安全ピンで自分を刺した。そのうち、はさみで自分の身体を切るようになった。
「切る時に刃物を力いっぱい押し当ててしまうたちなんです。カミソリだと切れすぎてしまうので、刃先が鈍いはさみを使って自傷行為をしていました」
エスカレーター式の学校だったので、ほとんどクラスメートは同じままで中学に進学した。
先生から言われた忘れられない言葉
「先生が言った『イジメられる側にも問題がある』って言葉が忘れられませんでした。私の中で『イジメられる側に問題があるなら、逆にいじめをやり返したっていいんだ』ってなりました」
イジメた全員に仕返しをしてやろうと思った。イジメっ子たちのカバンや体操服を捨てた。気に食わないことがあれば、殴りつけた。
イジメられることはなくなったが、クラスの中で孤立していった。校内暴力を繰り返すうちに生活も荒れてきた。
そんな中、初めての彼氏ができた。
「13歳の時、20歳くらいの人と付き合いました。指定暴力団の構成員の人でした。ある日、突然連絡がつかなくなりました。それきりです。刑務所に入ったんじゃないかな?と思ってます」
中3になるとほとんど学校に行かなくなった。勉強も好きじゃなかったし、周りの人たちも嫌いだった。進路相談では先生に、
「高校には行かない」
と言った。
「母親には、『ほかの学校でも通信高校でもいいから卒業してほしい』って言われましたが、言い出したら聞かない性格だったので、中学を卒業してすぐにアルバイトをはじめました」
喫茶店で働き始めたが、ますます感情のコントロールが難しくなっていった。家族に対して怒りを感じると、抑制が効かず、暴れて物を壊した。家族には腫れ物のように扱われた。
「自分でもやっと『これは精神を病んでいるのかもしれない』と思い始めました。ただ母に相談したら『変な漫画を読んだりして、精神病にあこがれているだけでしょ』と相手にしてもらえませんでした」
それでもあまりにつらかったので、自らアルバイト先の近くにあった精神病院を訪れた。自傷行為や暴力の抑制が効かないという話をすると、
「まずは、来週までリストカットしないでくださいね」
とサラッと言われた。
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