二階幹事長が激怒したドタキャン騒動の内幕 「自民・国民民主の会合」を巡る食い違い
確かに玉木事務所の予定表には、この会合の件は入っておらず、玉木氏が同僚議員と参加した別件の会合が予定されていた。
国民民主党本部の役員室は前週までに「玉木代表不参加」の事実を確認していたが、それを週明けの5日に増子事務所に伝えている。ならばキャンセルかと思われたが、その5日夜になって会合のお知らせがマスコミに広く流された。
このお知らせによると参加予定は、自民党側から二階幹事長のほか、萩生田光一幹事長代行、林幹雄幹事長代理、金田勝年幹事長代理、松村祥史幹事長代理と稲田朋美筆頭副幹事長兼総裁特別補佐の6名で、国民民主党からは玉木代表と平野博文幹事長、大塚耕平代表代行、古川元久代表代行と増子幹事長代行の計5名が参加することになっている。開始予定が午後6時半で、場所は都内のホテル内の和食店だった。
だが実際に国民民主党から参加したのは、増子氏と小宮山泰子衆議院議員のわずか2名。玉木氏の不参加に合わせて、平野氏、大塚氏、古川氏も参加を見合わせたためだ。それならば代わりにと、小宮山氏が急遽参加となったわけだが、これではいかにもバランスが悪い。
おかしな食い違い
さらに不可思議な点がある。マスコミへの連絡では会合の名目が「玉木代表就任祝い」だったことだ。「増子氏の誕生祝い」だったとする玉木氏の認識とはずれがある上、玉木氏の代表就任は9月で、そのお祝いをするのが11月とはいかにも遅い。
なぜなのだろうか。このあたりは取材をしている記者のほうが正確な情報を知っている。大手メディアの野党番のひとりはこう解説する。
「玉木氏らと自民党の“飲み会設定”は、実は今回で3度目。最初は玉木氏が希望の党の代表に就任した時で、次は国民民主党の共同代表になった時。いずれも自民党に挨拶に出向いた際に、玉木氏から『今度一緒に飲みましょう』と誘いがあったと聞いている。2度も実現せずに流れてしまったので、3度目こそは実現させたかったのではないか」
別の記者はこう説明する。
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