二階幹事長が激怒したドタキャン騒動の内幕 「自民・国民民主の会合」を巡る食い違い
自民党の二階俊博幹事長が珍しく激怒した。
二階氏は現在では数少なくなった昔流の「懐が深い」政治家として知られる。他党からの自民党入党組がまず頼り、他の派閥への入会を断られた問題議員をも暖かく受け入れてきたのが二階氏が率いる志帥会。二階氏は2016年8月に自民党幹事長に就任して以降、常に女房役として総裁である安倍晋三首相を立ててきた。
2期6年だった総裁選規定を3期9年に変える時、いち早く「安倍3選支持」を表明したのも二階氏である。そうしたしたたかさに安倍首相ですら抗えず、何度か幹事長交代論が出て実権を持たない党副総裁に祭り上げられそうになりつつも、「二階幹事長」は不動のものとなっている。
ドタキャン騒動
時にはとぼけたふりをしてやり過ごすなど、表立ってその感情を荒立てることがほとんどない大物政治家が、今回だけは激怒した。その原因となったのは国民民主党の玉木雄一郎代表だ。二階氏も参加する予定だった11月6日夜に予定されていた自民党と国民民主党の会合に、玉木氏が“ドタキャン”したからだという。
「(国民民主党の)増子(輝彦)幹事長代行の誕生日が10月末だったということで(注・増子氏の誕生日は10月8日)、月遅れの誕生会をやったと聞いている。先方から様々な働きかけがあったかについては、詳細には知らない。私はすでに予定があったので、参加できないことは伝えていた」
翌7日の会見で、玉木氏は不参加を判断したのは会合の前日より少し前だったと述べ、決して自民党との会合を“ドタキャン”したわけではないと弁明した。
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