日経平均株価の反発を示唆する「3つの指標」

11月は「売られすぎの10月」の反動で上昇へ?

10月の株価は下げすぎ。「3つの物差し」を使って分析すると11月相場は反発すると読める(写真:tomotomo/PIXTA)

日本株に売り一巡感が台頭している。代表的な指標である日経平均株価でみると、複数のテクニカル指標が売られ過ぎの水準まで低下し、下値を売り込みにくくなっているようだ。2018年相場も残り2カ月を切ったなか、年末にかけて戻りはあるのか。テクニカル面における「3つのモノサシ」を押さえつつ、当面の見通しを探ってみた。

「株価の体温計」は冷え込んでいるが…

1つ目のモノサシは、株価指数の体温計ともいわれている「騰落レシオ」だ。一定期間(通常25営業日)における東証1部の値上がり銘柄数合計を値下がり銘柄数合計で割って百分比して、市場全体の買われ過ぎと売られ過ぎを推し量る指標だ。目安は120%~150%超が過熱ゾーン、70%前後が底値ゾーンとし、まれに50%台まで低下することもある。

なお、騰落レシオは天井圏よりも底値圏での信頼性が高いとされる。その要因としては好景気を背景とした循環物色では値上がり銘柄が多い状態が続き、騰落レシオが高止まりしやすく、「過熱なのに株価はなかなか下がらない」ということが多々あるからだ。

一方、下落相場の終盤で売りが急速に膨らむ「セリングクライマックス」のような局面では個別株が業績の良し悪しも関係なく売られ全面安となり、騰落レシオと株価の安値が重なりやすい。上場投資信託(ETF)中心としたインデックス運用において「押し目買い」のタイミングを計るモノサシになる。2014年以降を振り返っても、騰落レシオが70%前後まで低下したのは年1~2回と少ない。さらに、日経平均株価がいったん底入れすると、短くても2ヵ月程度は戻り歩調を続けたという傾向が読み取れる。

では足元はどうなのか。11月に入ってから日経平均株価は2万2000円台まで戻しているが、一つ目の指標である騰落レシオは70%台でとどまったままだ。テクニカル面からみると市場全体はまだ「沈静ゾーン」であり、これから株価の反発余地もありそうだ。

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