波乱の10月相場後に何が待ち受けているのか

そろそろ相場は下げ止まるかもしれない

10月相場は荒れているが、このあと株価はどうなるのか(写真:hamahiro/PIXTA)

日本株が下げ渋りをみせている。10月24日の日経平均株価は23日に続き、終値でかろうじて2万2000円をキープして取引を終えた。11月6日のアメリカ中間選挙を目前に控えて、世界的に投資家はリスク回避へ動いている。だがテクニカル面からみた日本株は今年3月の底入れ局面と似通う部分もみられる。日銀の買い入れピッチやチャート上での下値メドもあわせて、当面の見通しを探ってみた。

日銀のETF買いのピッチが再加速

日本銀行によるETF(上場投資信託)の買い入れが再加速している。もともと「年6兆円」という目標をならすと、月間ベースの買い入れ額は5000億円となる。ただ2018年7月末の政策決定会合で日銀は金融緩和策の柔軟性を上げる政策修正措置を決め、ETF買い入れ額も状況に応じて変動することを可能にした。実際、2018年8月の買い入れ回数は2回にとどまり、月1600億円台の買入にしぼんだことから、市場では「ステルステーパリング(ひそかな金融緩和縮小)」に踏み切ったとの観測が強まっていた。

ところが、この10月は相場急落を受けて、足元まで買い入れ回数は9回、月6500億円超の買入に達している。これは「月額過去最大」だった2018年3月の8300億円超に次ぐ買い入れピッチといえる。なお、2018年の買い入れ額は年約5兆円(10月24日時点)と、年末までに想定される買い入れ余力はまだ1兆円程度ある。結果的に年6兆円目標へ向かっているもようで、日銀による相場の下支えは続きそうだ。

ここで改めて2018年の日経平均株価を振り返ると、3月の米中貿易摩擦懸念、7月の貿易摩擦懸念の再燃、8月のトルコリラ急落、を背景に大きく下落、安値をつけている。今回の大きな下落は4回目となるが、この安値をつける局面で「共通点」が2つある。

まず、長期線といわれる200日線からのかい離率だ。2018年の日経平均株価は200日線マイナス2%~同3%前後で下げ渋っている。次に調整期間。一時的に200日線を下回る、もしくは200日線を下回り続けた日数がいずれも9日間と、短期間にとどまっている。

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