個人投資家が逆らわない方が良い法則とは?

日本株は反転するかさらに下げるか迷う局面

11日の日経平均株価は一時1000円超下落したが、12日以降は再び「青信号」でいいのだろうか? テクニカル面から検証する(写真:aki/PIXTA)

日本株が大幅な調整を強いられた。10月11日の日経平均株価は2万2590円で取引を終えたが、一時は下げ幅が1000円超に達した。10月2日の終値2万4270円からまたたくまに急落した格好だが、直近1カ月半の上げ幅が2400円超に達していたことを考えると、しかるべき下げともいえそうだ。足元ではアメリカのハイテク株の下げや中国株安も気掛かりだが、このところの日本株は秋以降に尻上がりの展開をたどっていることも事実。チャート上での下値メドも併せて、当面の見通しを探ってみた。

長期の移動平均線には逆らわないほうがよい?

「The Trend is your friend(トレンドに逆らうな)」という格言があるが、株式投資の基本はまさに長期のトレンドに追随することだ。ところで、株式市場においての長期トレンドとは何だろうか? それはひとことでいえば、長期線(52週移動平均線や200日移動平均線)の傾きといってもよい。なぜなら、長期線の傾きにはファンダメンタルズ分析(基礎的条件)が織り込まれているともいわれている。たとえば、1年間(4四半期連続)を通して増収増益の企業であれば、企業業績を評価した四半期ごとの買いが増えてくる。例外的な動きはあっても、長期の移動平均線は右肩上がりをたどってくる。

では、逆に言えば短期の移動平均線(10日線や25日線)や中期の移動平均線(75日線)の傾きは、なぜ有効とは必ずしも言えないのか。それは、大半が短期売買中心を繰り返すような投機筋の需給分析に偏っているからだ。

しかも、筆者に言わせれば、移動平均線の交差(ゴールデンクロスやデッドクロス)を売買シグナルにしないほうがベターだ。なぜなら、実際の株価の動きよりもシグナルは遅行するうえ、売買を頻繁に繰り返すとコストに見合うほどの値幅が取れないケースも少なくない。それよりも、複数の移動平均線の収束ポイントに注目し、あとは長期トレンドの傾きに追随したほうが有用ではないか。モミ合い局面からいったん動き出すと、値幅もそれなりに大きいことが多い。以前のコラム「8月相場は上昇するのか、それとも急落なのか」もぜひ参照してほしい。

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