グーグル・GMも頼る「RPA」世界トップの実力

働き方改革で注目、CEOが語った日本戦略

業務効率化ツール「RPA」で世界最大手格の米オートメーション・エニウェアは今、日本でも積極的に顧客開拓を進めている(記者撮影)
働き方改革が叫ばれる今、事務作業を効率化するツールとして注目が集まっているのが「RPA」(ロボティクス・プロセス・オートメーション)だ。 RPAとは、人間によって決められた定型的動作を行うソフトウエアのこと。物理的にロボットがいるわけではない。
ソフトに新しい業務を覚えさせることによって、作業内容の変更に柔軟に対応できるのが特徴だ。2016年頃から日本で徐々に注目が高まってきた。当初は金融や保険など事務作業量が多い会社で採用が進んだが、その後製造業や小売りなどにも広がっている。
アメリカに本拠を置くオートメーション・エニウェア(Automation Anywhere)は、RPA業界におけるパイオニア的存在のソフトウエア会社だ。2003年から事業を展開しており、顧客には米グーグル、米シスコ、英蘭ユニリーバ、米ゼネラル・モーターズなどがおり、歴史ある製造業から有名ハイテク企業まで幅広くサービスを提供している。
アメリカだけでなく、イギリスやインドなど世界中に18拠点を持つ。2019年の早いうちに40拠点への拡大を見込む。日本でも2018年1月に現地法人を設立。2018年末までに従業員数100人体制を目指している。来日したミヒール・シュクラCEO兼共同創立者に、同社の強みやRPA市場の今後について直撃した。

1日1.1兆のプロセスを自動化すべき

――日本法人の体制拡充を進めています。市場の成長性をどう見ていますか。

日本では今、ワークライフバランスへの配慮が注目されている。イギリスで実施された調査によると、人間が生産性を保てる理想的な労働時間は5~6時間だ。しかしメールを送る、エクセルのスプレッドシートを別の場所に動かすといった日々のプロセス数は、日本では1日あたり1.1兆にものぼる。1.1兆のプロセスを自動化することで、ワークライフバランスを改善できる。

ミヒール・シュクラCEOは、日本市場でのシェア拡大に自信を示した(撮影:今井康一)

――世界や日本ではどれくらいのRPAの市場があるのでしょう。

世界では2017年に4億3300万ドル(約485億円)の市場規模だった(米ガートナー調べ)。私の経験値からいうと指数関数的なスピードでRPAの需要は加速している。市場におけるシェアの数字はないが、われわれの企業評価額が18億ドル(約2016億円)に達したことから考えると、当社の世界シェアが最大だと考えられる。

日本でまだ最大のシェアを持つわけではないが、すでに数百の顧客と取引がある。さらに日本のベンチャーキャピタルであるWiLから出資を受けている。今後、シェアを伸ばしていきたい。

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