「怒りをぶつけてくる人」に怒ってはいけない イライラしたら間をおくようにしよう

拡大
縮小
感情をぶつけるだけのようなメールが来たときに取るべき対応とは(写真:tuaindeed/iStock)
大人の対応力』(ワニブックス)では、ビジネスシーンで何かと発生しがちなトラブルへの対応方法が具体的に描かれている。本記事では、その中から「取引相手から一方的に怒りをぶつけるメールが届いていた場合の対処法」をご紹介する。

<お悩み>

会社のメールをチェックしたところ、取引相手から一方的に怒りをぶつけるメールが届いていました。こちらが悪いわけでもなく、ただ先方が思いどおりにならないことに憤りを覚えているといった内容です。ついイライラして、そのまま返信してしまいそうになりますが……。

イライラしたら"間をおく"

明らかに先方の一方的な言い分、いわば感情をぶつけるだけのようなメールが来た場合には、とにかく"間(時間)をおく"ということを頭に入れておきましょう。

とりあえず、「メールを拝受いたしました。その件につきましてはこちらでも検討させていただいて、後ほどあらためてご返信させていただきます」というように、これ以上相手を怒らせないよう、メールを受信したことだけを丁寧に伝えてから"間をおく"のです。

怒りというものは、多くの場合、時間が癒やしていくものです。ですから、たとえ1〜2日でも時間が経てば、相手が「少し言いすぎたかもしれない」と感じ始めるケースも少なくありません。だからこそ、最初にメールを受け取ったことだけを伝え、あくまで核心には触れない文面を返しておくことが、重要なポイントなのです。

ちなみに、これは相手の怒りをおさめることだけを目的としているわけではありません。一方的な怒りをぶつけられたら、どんな人でも多少は「イラッ」としますよね。ですから、間をおかずに核心に触れる返信をすると、自然と"こちら"のイライラも反映されてしまうのです。怒りにまかせて「大変お怒りのようですが、こちらとしてはそのようなことを言われましても、対処しかねます」などと返信したところで、相手の怒りに油を注ぐだけでしょう。

つまり、こちらの感情を鎮めるためにも、時間が必要だということです。

次ページできる大人は「メールに持ち込む」
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT